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食べてもらうこと、知ってもらうこと、会話すること! 需要開拓の道は開ける


NHK文化センター梅田教室企画、「冷凍食品ジャーナリスト山本純子 あなたの知らない冷凍食品の世界」、7月3連休の中日(16日)にもかかわらず、多数の参加を得て開催された。昨年山本が出演した「マツコの知らない世界」さながら、推奨商品を食べてもらいながらの冷凍食品プレゼンテーションをして、大いに受けた。教室内でレンジ1台の調理のみと限定されたため、冷凍めん類は難しいと考えていたところ、キンレイから「おとり寄せコレクション」セットの協賛を得て、それぞれセミナー後に自宅で、冷凍めんの美味しさ、メリットを感じてもらえる趣向となった。

会場の試食商品も、やはりメーカーの協賛を得た。1時間半の時間内に提供できるようにと、日本水産の減塩タイプ自然解凍惣菜「減塩4種の和惣菜」、味の素冷凍食品の「ザ★シューマイ」、マルハニチロ「炒飯の極み 【えび五目XO醤】」に絞った。和惣菜については、冷凍食品の調理の進化過程、なぜ自然解凍で提供できるのか、ということを説明した。実際に食べて、予想に反したのではないだろうか、野菜のシャキッとした食感に驚きの声が上がった。「ザ★シューマイ」では、独身男性をはじめ冷凍食品の需要層の広がりを説明した。小栗旬さんがガツガツと食べるCMは知っているが食べたことはない、という人が多く、大ぶりで食べごたえのある豚肉の食感に、CM通り、と納得をしてもらった。

炒飯は、卵、焼豚、ネギの具のシンプル炒飯バトルから五目系も含めた開発競争へという流れを意識して、「炒飯の極み」を選んだ。「こんなに美味しいとはびっくりでした」といった感想に象徴されることだが、まずはとにかく、食べて納得してもらうことが重要と改めて実感した次第。セミナースタート前に「さぬきうどんくらいしか食べていない」と言っていた人にも、冷凍食品売場で今度は何か別のものを買ってみようかという動機付けになったようだ。

日本アクセスが今年制作した冷凍食品マンガ「マンガでわかる 冷凍食品だからおいしい」も同社の協力を得て配布した。これは、冷凍食品に対して「身体に悪い」などネガティブイメージを抱いていた子育て世代の女性が、冷凍食品ジャーナリスト「やまじゅん」に出合い、また、食品冷凍学の権威、鈴木徹教授の話を聞いて、冷凍食品の多くのメリットに気づく、というストーリーだ。消費者目線で考えなくてはできなかった出版企画ではなかったかと思う。冷凍食品を買わない、またはあまり積極的には買わないという人々の買わない理由が「誤解」ならば、まずはその誤解を解くという活動を業界はまだまだ地道にやっていかなくてはならない。同社の「マンガ」企画は、誤解解消の手法としてホームラン級の貢献であろう。
マンガでわかる「冷凍食品だからおいしい」

講座の最後は質疑応答であったが、10分間の予定を大幅にオーバー、次々と質問が出て30分近くやり取りをした。「冷凍弁当を取り寄せて使ってみたが、ムラになってうまく解凍できなかった」「すごく美味しい鰻ご飯があったのに何で売場からなくなったのか、残念でしょうがない」「保存料が使われていないということだが化学調味料が心配」「肉や野菜を冷凍したいがどうすれば一番いいのか」「コンビニのおにぎりの表示を見るといろいろなものがたくさん書いてある。冷凍食品は?」・・・ひとつひとつに丁寧に答えたつもりだ。しかし一点だけ、口頭の説明だけでなく、きちんとしたデータを用意しておくべきだったと反省した。「中国産はもう大丈夫なのか?」という質問である。

ほうれん草残留農薬問題、餃子で健康被害が出た天洋食品事件をはじめ業界が経験した負の歴史については触れずに講和をいったん終了した。しかし、過去のこと、という認識は誤りであった。当時より希薄になってはいても、消費者の心の片隅には、冷凍食品~中国産~危険といったイメージが少なからず残っている。わざわざ冷凍食品のセミナーを受けようと集まってくれた人々の中にも、そんな払拭できない記憶がある。質問した方は、「大丈夫だ」という明解な回答をほしかったのだと考える。なぜなら、大騒ぎの報道が過ぎて以降、世の中の誰もその後の展開、結末を伝えてくれないからである。

冷凍食品について、地道に、包み隠さず、事実を正しく伝えていきたいと改めて決意した次第だ。本サイトでは、負の歴史を語ることも厭わず、しっかりとしたデータ、取材に基づいた事実を伝えることで、冷凍食品に対する理解を深めていきたい。
安心・安全 Q&A 

↑ ホームフリージングが楽しめる一冊、冷凍生活アドバイザー西川剛史さんの著書「超・冷凍術」をご紹介

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