冷凍食品Event

【FOODEX2023】FROZENトレンド継続、明るい未来を大きく描く年に

FOODEX JAPAN 2023(3/7~3/10)リポート続報です。

振り返ると、同展国内企業出展館内で、冷凍食品にスポットを当て始めたのは2019年。その年は講演ステージと商品展示、展示メーカー数社のみといった内容でしたが、2020年以降は、冷凍王子こと西川剛史さんが参画して、フローズンフーズの『美食女子Award』、2021年、2022年は流通トップと語り合うステージもと徐々に盛り上がって、展示場所も国内展示スペースの真ん中となりました。

そして今年のタイトルは、「フローズン オブ フューチャー」。もう冷凍食品トレンドについて説明したり語り合う時代ではなく、フローズンは世の中が求めている、未来に続くロングトレンドなので、どんどん開発して提案する時代、といった印象を受けました。バイヤー、ユーザーに対しては、積極的に見て、良いものを発掘して役立ててほしい!そんな熱気を会場から感じた次第。

コロナ禍を経て数年で大きく変化したのは、プレミアムラインに関心が高まったということかと思います。写真はSL Creationsのブースです。同社主力事業のシュガーレディ宅配と併行して、「Z’s MENU」をはじめとする外販も好調です。今回は、昨年発売の糖質オフシリーズ「Remake BODY」、今年発売した、女性のための賢く食べる世界の鍋料理「Wisedays(ワイズデイズ)」を提案。

品質の良さが即理解できる、奥深い味わいのラクサスープを試食に提供したワイズデイズシリーズは、環境配慮の紙パッケージ、おしゃれなデザインでバイヤーの注目を集めていました。

「FOODEX フローズン オブ フューチャー」ベンチャー・イノベーション部門㈱で、フーズパレットの『四陸(フォールー)FROZEN』がグランプリを取得したように、百貨店向け・通販主体のプレミアムブランドも、より広いマーケットを獲得するチャンスが生まれています。

冷凍の特性、つまり『時空間超越』の手段である、という認識が広がって、優良な国産原材料が豊富な地方メーカーにもチャンス到来ということです。県全体で冷凍食品開発プロジェクトを進めている青森県では、今回大きめのブースで地元食材を生かした商品提案を行っていました。同プロジェクトは西川剛史さんがアドバイザーとして尽力しています。

弘前の人気ピッツェリアMIAの「薪窯焼き マルゲリータ」は、青森県産ミルクの自家製モッツァレラを使用しています。

八戸の馬渡商店「熟成ひらめ生ハム」「熟成松皮かれい生ハム」。カルパッチョや丼にという新しい提案商品です。


青森は長芋の一大産地ですが、来場者が「え?!」と注目したのは新提案「のむトロロ」

だし入りを試食すると確かに飲めます!「だしは地域によって違うでしょうから、各地の方々とコラボしたい」と㈱中里青果の中里琢美専務。

「元祖薄皮餃子」は皮の厚さ0.5mm~0.55mmと試食提案した徳島市の㈱ふじや。

焼き立てピザの試食が大人気だった森山ナポリ(金沢市)。福利厚生施設受託の㈱リエイ(千葉県浦安市)が全株式を取得して子会社化しました。今回の出展は冷凍ピザの販売強化と新商品のパエリア、パスタなどの紹介です。

B2Bのフローズン提案も目立っていました。

米菓の阿部幸製菓は、米菓メーカーのノウハウを生かして製麺した「オリジナル冷凍米粉めん(中太麺、平打ち麺、細麺)」を大ブースで試食展開しました。米菓かきのたねが主力商品ということで、“おいしい「たね」”をいろいろ提案するそうです。艶があり、ソフトな食感、のどごし。フォーやビーフンに比べるとうどんに近い味わいで、試食した方々は一様にびっくり。

旅館・ホテル・外食向け和食・冷凍おせちなどを出品したジーエフシー㈱(岐阜県羽島郡笠松町)も大フースで豊富な品揃えと『自社物流・翌日配送』システムをアピール。

冷凍蒸野菜「スチベジ」の勝美ジャパンは、新開発の“業界初”自然解凍OK冷凍蒸野菜(蒸キャベツ、蒸白菜、蒸ほうれん草、蒸小松菜、蒸チンゲン菜、蒸春菊、蒸もやし)を披露しました。加熱する手間を省いて人手不足時代に対応します。

さて、FOODEX フローズン オブ フューチャーゾーンのメイン出展は、もちろん、大手メーカーです。各社2023年新商品を前面に打ち出しました。

新商品・素材部門グランプリのテーブルマーク「夏のつるんうどん」。


新商品・惣菜部門グランプリはイートアンドフーズ「大阪王将 極みの大粒肉餃子」。

新商品・スナック部門グランプリの日清食品冷凍「冷凍日清本麺 ワンタン麺」

直近の話題は、「ジェネリック天一」とSNSで騒がれている、つまり「天下一品」ラーメンのドロドロこってりの再現と評価されている「冷凍 日清ごくり。 鶏白湯ラーメン」だそうです。


ニチレイフーズ「野菜を食べるピラフ」は新商品・ヘルス&ウェルネス部門でグランプリ受賞。「超メンチカツ」は同惣菜部門準グランプリ。

食物アレルゲン7品目不使用の「みんなの食卓Ⓡ」シリーズ「米粉食パン」が、新商品ヘルス&ウェルネス部門サードプレイスを受賞した日本ハム冷凍食品。これを機に、アレルゲン不使用シリーズが広く知られる契機になれば良いですね。


新商品では「シャウエッセンⓇ使用 ピザトーストが予想以上に好評です。リニューアルした重点商品、低温調理製法ハンバーグも順調に伸びています」と同社伏見社長。

せっかくなので、BIG BOSS SHINJO新パネルの横でポーズをとって、おいしいショットを頂きました。ありがとうございます。

会場は従来の幕張メッセから今回、有明の東京ビッグサイトに移り、国内外関係者ともに高評価の声を聞きました。確かに都心から近く、照明の明るさも良し。会場も回りやすく、歩数も少なめでした。

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