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『食品産業技術功労賞(環境・CSR)』受賞 シュガーレディ「美しい国から」PJに見るエシカル消費と冷凍食品

「エシカル消費」、その意味は「人や社会、環境に配慮した消費行動」。英語直訳は、「倫理的消費」となります。商品を買うとき、いろいろなサービスを申し込むとき、「これはどこで、どうつくられたものだろう」、「それは環境にやさしいことになるのかな?」といったことを考えて選ぶ消費行動をさします。SDGs(持続可能な開発目標)にもつながる消費行動です。

産地の支援、社会の福祉に貢献する商品を選ぶこと、食品ロスの削減を考えて食べ残しを減らすこともエシカルですね。エコラベルやフェアトレードマークなどが付いたものを選ぶ行為もあてはまります。

さて、作る側と消費する側が想いを一つにできるエシカル消費だなぁとしみじみ感じた冷凍食品にかかわる事例、シュガーレディ「美しい国から」プロジェクトをご紹介したいと思います。
冷凍食品宅配のシュガーレディグループの「美しい国から」プロジェクト・ロゴマークを掲げたパンフレットの表紙です。写真は北海道オホーツクの農場。
「美しい国から」プロジェクトのページ

「美しい風景、美しい食材、美しい心意気を応援するプロジェクト」

とあるように、物を通じて地域を継続的に応援する取組みです。具体的には、シュガーレディ本社が地域の食材を生かす商品開発を行い、販売員であるシュガーレディが商品を販売、売上の一部をその地域に寄付しています。

2017年にスタートした北海道オホーツクエリアのプロジェクトでは、すでに今年5月に3回目の寄付(ふるさと納税)をしています。そして同プロジェクト第二弾石垣島も今年、石垣島市役所に環境保全支援の寄付金を寄贈しました。この「美しい国から」プロジェクト第2弾石垣島編は、今年の食品産業技術功労賞(第49回、食品産業新聞社主催)、「環境・CSR」部門賞を受賞しました。ちなみに、シュガーレディ本社が同功労賞を受賞するのは4回目。11月13日に開かれた表彰式では、シュガーレディ本社・佐藤健社長が受賞者代表挨拶に立ちました。

産地と直接結びついた食品。その消費が地域環境保全や振興に役立ち継続的に良い食品を手にすることができる―素晴らしい取組みです。しかも、シュガーレディグループはそれにとどまらず、今年から消費者が参加する産地交流ツアーを開始しました。

写真は、プロジェクト第一弾の「美しい国から」オホーツク商品の一例です。冷凍のかぼちゃ、じゃがいも「きたあかり」のカットポテトやポテトベース、コロッケ、ラーメン、、、来年の冷凍盛付ずみおせちにも「美しい国から」商品が開発されました。オホーツク地域の良いものをきちんと良いままに形にして、しかも旬の味をとじこめてロスなく食卓まで届けられること。冷凍食品の開発商品ならではのメリットです。しかも、シュガーレディでは、化学的合成添加物無添加、可能な限りオーガニック、といったこだわりの高いハードルを越えて商品を開発し、安全・安心も一緒に届けています。

さてさて、今年秋のじゃがいも、かぼちゃ収穫シーズンに、かねてより念願のシュガーレディグループ「美しい国から」プロジェクトを取材することができました。

知床半島をバックに「シュガーレディ「美しい国から」農業体験ツアートライアル~オホーツク・テロワールを巡る旅~」ツアー一行です。佐藤社長も参加しています。トライアル、つまり来年からの本格展開に向けた実験的なツアーで、販売員シュガーレディ、同マネージャーやシュガーレディ社員・家族が参加、さらに商品開発責任者も現地に構えて、体験プログラムを実地検分するというツアーでした。

食べることと、そこにつながっている産地や生産者のこと、食材そのもののありがたさをシュガーレディの皆様といっしょに考える機会を得たという話に少しお付き合いを頂きたいと思います。

ツアー団は女満別空港から「メルヘンの丘」と呼ばれる広大で美しい風景をながめながら移動、オホーツクシマリス公園見学を経て、農業法人大地のMEGUMI(網走郡大空町女満別日進)へ。




農業体験をはじめ現地視察のコーディネートは、合同会社大地のりんご・道山マミ代表。「美しい国から」プロジェクトの立ち上げ前から関わってきた方です。現地農産物の加工・販売事業を運営しながら、産地連携のコンサルティングもと活躍されています。シュガーレディと現地農家、冷凍食品工場などをつないできました。
大地のりんごウエブサイト

「美しい国から」オホーツク商品の原料になる、かぼちゃ、きたあかりなどを生産する赤石昌志さんです。大空町で有機農業38年! 大空町有機農業推進協議会代表など要職を務めていらっしゃいます。

足カバーをつけてフカフカの土を踏んで有機農場へ。じゃがいも収穫体験は、芋ほり、ではなく、刈り取り機が一気に掘り起こしたところに入り、芋ひろい、です。北海道はスケールが大きい!

続いてかぼちゃ!

「やったー!」 自分で収穫した野菜は、ほんと愛おしく感じますね。

作業が板についているたくましい体格の東京農業大学オホーツク校の学生は、バイトで大活躍。卒業後も北海道にかかわる就職を予定しているとか。

初日の夜は、網走市の「てんとらんど」でウエルカム夕食バーベキューです。シュガーレディセレクト商品にもなって話題のイバラガニをはじめ帆立、秋鮭、かぼちゃなどをはじめ、生産者の方々が用意してくれた地域の美味しいものが満載です。売場に顔写真を付けて「顔の見える野菜」として販売する店はよくありますが、シュガーレディは、顔と顔を合わせて作り、販売し、買うネットワークなのです。

「長年、どこよりも安全で安心にこだわり、良い地域の良いものをと開発を続けてきました。そして、このオホーツクから地域まるごと、商品まるごと、そのファンになっていただくという取組みがスタートできました」と生産者の皆さんに感謝の言葉を伝える佐藤社長です。

現地に入っていた商品開発を担当する戸張本部長(奥テーブル㊨)、関口課長(同㊧)も笑顔でツアー団を迎えました。

シュガーレディ商品の冷凍野菜を製造する工場を運営する㈱ウエニシの上西翼社長㊧、川口裕則専務です。同社は地元青果物の販売からスタート、有機農産物の加工施設として二次加工品の取組みを開始して6年ほどですが、シュガーレディ「美しい国から」商品の製造で弾みをつけ、現在生協など販売が広がっているそうです。

キャンプファイヤーも子供たちの活躍で盛り上がりました(先頭『火の神』役は関口課長)。

さて、2日目は郷土料理の調理。

シュガーレディの制服、黒いエプロン・三角巾で臨みます。畑瀬先生の手さばきを見て、チャレンジ!

真剣!

筋子からいくらにして醤油漬けに。


シュガーレディ本社の皆さんも!シュガーレディエプロン・三角巾で調理。

オホーツクには美味しい食材がたくさん。

鮭のあら汁、芋だんご、かぼちゃだんごが美味しく出来上がりました。地元産冷凍野菜を使用しました。午後は北海道立北方民族博物館、オホーツク流氷館、藻琴山小清水峠と見学。夜には能取岬星空見学ツアーと盛りだくさん。

最終日の朝は、鮭の遡上、水揚げを見学。写真やビデオを撮る大人たちのかたわら、子供たちは唖然、沈黙。そう、前日の郷土料理調理でさばいた鮭です。「そうだね。私たちは命をいただいているんだね」「感謝しようね」とお母さん方。

網走湖畔の「Connectrip(コネクトリップ)」施設に着いたら旅も終盤。バター作りや、屋外の薪釜でピザ作り体験をして昼食。コネクトリップは、オホーツク農産漁村活用体験型ツーリズム推進協議会の略称です。

薪割りも自家製いくらご飯も貴重な体験。

佐藤社長は、網走タイムズ社の取材を受け、このツアーの様子は後日、網走タイムスの1面を飾りました。

さて、「美しい国から」プロジェクトの発端は、オホーツクエリアの有機栽培作物を冷凍加工して広く販売したいという構想を知った中野勘治氏(オフィスk代表、元三菱食品会長)から、佐藤社長への推薦があったこと。シュガーレディ商品としては、既に水産物での開発商品があるエリアでしたが、佐藤社長はすぐに中野氏と共に視察、産地の熱い思いに打たれてプロジェクト発足につながりました。

地域の旬を商品化して、消費がその地域の継続的な支援につながること。産地と交流して、その情報が商品と共に心のネットワークとなること。冷凍食品を開発・販売するシュガーレディだからこそのプロジェクトだと再認識して帰路につきました。

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