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【特集】「美味しいワンタンができたので魅力あふれる醤油ラーメン」  日清食品冷凍2023春夏・開発背景インタビュー


冷凍食品売場でラーメンが日替わりでいろいろ選べる!『The ラーメン横丁』を提案する日清食品冷凍。常に新しいムーブメントを起こしている同社の2023年春夏新商品発売に当たり、ラーメンカテゴリー、和風・米飯カテゴリー、パスタカテゴリーそれぞれのプロダクトマネージャーに、イチオシ商品の開発ストーリーや春夏のトピックスについてインタビューしました。

まずはラーメン。「冷凍ラーメンで扉1枚~?売れますかねぇ、、、」と約1年前までは消極的だったスーパーも、日清食品冷凍の圧倒的な品揃えと『The ラーメン横丁』提案に刺激を受けて、ラーメンコーナーを続々と導入し始めています。コーナー化により、1品当たりの販売が1.5倍に!!といった成果を挙げています。さすが、冷凍めん№1メーカーとして具付き麺市場をリードする日清食品冷凍。

そんな流れに乗って、2023年春、待望のすっきり系醤油ラーメンの自信作「冷凍 日清本麺 ワンタン麺」が発売され、早くも話題の商品になっています。


「冷凍 日清本麺 ワンタン麺」は、FOODEX フローズンオブフューチャー2023の「新商品 スナック部門」グランプリ受賞と、日本アクセス主催・新商品グランプリ2023年春夏・冷凍食品部門グランプリ(消費者投票)をダブル受賞!!!

業界も、そして日本アクセスの展示会場で試食審査をした消費者も注目する新商品なのです。

日本アクセス新商品グランプリでは、昨年秋冬に「冷凍日清ごくり。鶏白湯ラーメン」が第3位を受賞しています。「当社としては初めての連続受賞。人気商品を続けて開発できていることを非常に嬉しく思っています」とマーケティング部の石川和之次長。今年も『The ラーメン横丁』提案をどんどん広げていく方針とのことです。

日清食品冷凍でラーメン担当といえばこの人、三島健悟プロダクトマネージャーに新商品の開発背景や今後の販促戦略などうかがいました。

―こんにちは。ダブル受賞おめでとうございます。注目商品誕生の背景を教えてください。

三島プロダクトマネージャー(以下PM) ありがとうございます! 当社が長年培ってきた技術を結集して開発した「生麺ゆでたて凍結製法」の『日清本麺』第4弾のワンタン麺。実は今回の開発は、ひとつのワンタンから始まったんです。

八王子の研究所(日清食品ホールディングス”the WAVE” )の担当から、「美味しいワンタンができたんです」と聞いて、食べたら本当に美味しい肉ワンタンだった。これをなんとか使いたいということから生まれたのがワンタン麺です。すっきり系スープの醤油ラーメンは、他の温度帯のラーメンに比べてコスパで魅力が乏しくなりがちです。そこで、美味しいワンタンを入れることで魅力的な1品が誕生しました。魚介のうまみが効いたあっさり醤油味に中細ストレート麺との相性も抜群。通常はメニューから発想して開発を進めますが、1つの具材から生まれたという珍しいパターンです。

―確かに、皮がつるんと滑らかで美味しいワンタンです。氷に閉じ込めることで、レンジで加熱しても食感を損なわない独自製法(特許製法)が生きています。そして4個入りに驚きました。ボリューム感ありますね。

三島PM ワンタンの数に気づいてくれましたか。実は、かなり努力して4個入れることができました。コスパも満足いただける商品です。

―コストアップにより値上げが余儀なくされる中で、コスパを訴えるのは難しくなってきましたか?

三島PM 『日清本麺』は、店頭想定で300円弱の価格帯となりますので、他とは違うハイエンド商品になっています。でも外食の価格も当然上がっています。ラーメン1杯1000円くらいになっていく中で、300円ほどで食べられる冷凍ラーメンのすばらしさに、より多くの方に気付いていただきたいです。少し前の調査ですが、冷凍ラーメンの喫食率は46%(1年以内に食べた人)。他の温度帯のラーメンが80%台、90%台ですから、まだまだ知っていただくことで伸びていくジャンルだと思っています。



5月以降に発売予定の「冷凍 日清ごくり。」シリーズ企画品です。「冷凍 日清ごくり。鶏白湯ラーメン」では、数量限定「特製ゆず胡椒パック付き」を発売します。濃厚なスープの味を引き立てるゆず胡椒。丼の端に出して、少しずつ付けて食べてみてください。

★“#ジェネリック天一”とSNSで盛り上がる

ーこれは良いですね。すっきりピリッとした味わいのゆず胡椒が、暑くなっていく季節に合いますね。そういえば、この鶏白湯ラーメン、SNSで“ジェネリック天一”(まるで天下一品の味)と盛り上がっていると聞きました。

三島PM 情報伝わって行きましたか! 確かに意識して仕上げた味わいですが、あえて触れずにいたところ、気づいていただけて盛り上がっています。嬉しいですね。

「冷凍 日清ごくり。濃厚辛味噌ラーメン」では、数量限定「特製 焙煎唐辛子パック付き」を発売予定です。とても辛そうな見た目ですが、これは全体を混ぜて食べていただくと、コクや旨みがありますので意外に食べやすい辛さです。

もう一つ、夏に提案したいのが、この商品。

「冷凍 日清の沖縄風ソーキそば」です。2010年に発売したロングラン商品です。2012年に「軟骨ソーキ」を具にしてファンが増えていきました。期間限定で発売していましたが、ファンの声に応えて定番になりつつあり、この夏はプレゼントキャンペーン展開でさらに伸ばしていきます。

-「ソーキそば」がクローズアップされたNHKの連続ドラマ効果もありますね。スープに奥深い美味しさを感じられる逸品だと思います。冷凍ラーメンの世界、幅広く奥深いですね。売場にラーメンコーナー、期待しています。

三島PM 冷凍パスタがコーナー化して品揃えが充実していますが、それに匹敵する市場があると見ています。

-ありがとうございました。

■チンしてまぜる! ジャンルを超えた“まぜ麺”バリエーション


2023春夏、日清食品冷凍が提案する『冷凍 日清まぜ麺亭』シリーズ4品です。
電子レンジでチンしてまぜるだけで、街中華の専門店に足を運ばずとも美味しい“まぜ麺”が家で楽しめると人気のシリーズですね。
新商品は、平打ちのちぢれ麺に、こってりとした豚骨醤油だれを合わせた「冷凍 日清まぜ麺亭 ニンニクまぜそば」と、小麦ブラン入りの極太うどんに豚肉の旨みをたっぷりときかせたコクのある醤油だれを合わせた「冷凍 日清まぜ麺亭 こく旨醤油の極太まぜ麺」です。
既存の人気商品、「冷凍 日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」は、今回魚粉の風味をアップすることで、ガツンとやみつきになる味わいにリニューアル。「冷凍 日清まぜ麺亭 焼豚(チャーシュー)油そば」は、ラーメン店の“のれん”をイメージしたパッケージにリニューアルされました。

4品並べて、統一感のあるデザインが目を引きます。が、あれ?と思うのは、ラーメンジャンルの中に「うどん?!」ですよね。

そこらへんを同商品の開発担当をした今宮亮さんにうかがいました。今回めでたく、プロダクトマネージャーに昇格とのことです。

-『日清まぜ麺亭』の中に、うどんを入れるというのは斬新ですね。その狙いは?

今宮PM ラーメンでは出せない「極太」のちぢれ、という見た目と、強いコシのある食感を狙いました。

-確かに、「わしわし」食感ですね。これは埼玉の、、、

今宮PM そう、肉汁をつけて食べる武蔵野うどんのイメージです。うどんというと、なんとなく画一的なイメージがあると思いますが、見た目も食感もイメージとは違う、“ぶりぶり感”、強いコシを出しました。小麦ブランを麺に入れることで、風味も豊かになっています。若い年代の方々にも楽しんでいただけるうどんに仕上げました。

-ニンニクと唐辛子がきいていて、今どき感がする商品です。

今宮PM 初夏提案はコレです。


数量限定「ゆず七味」の別添。もちろん、卵黄も乗せて、まぜていただく、という提案です。

-発売したばかりでさっそくの特製調味料別添企画品ですか! いただきます! これは本当に食感が楽しいですね。企画商品は、ガッツリした味わいの中に、すっきりした風味が加わって夏向きです。ラインナップに「卵黄を加える」提案をする商品もも増えてきましたね。

今宮PM 卵黄を加えることで、商品価値が一層高くなります。製品段階で卵を加えるのは大変ですが、それぞれのご家庭で加えていただく、という提案は抵抗なく受け入れられています。日清まぜ麺亭のコンセプトは、『やみつき感』。それを一層強調したメニューも準備しています。

もう1品、米飯の人気商品を改めてご紹介したいです。

昨年発売してヒットした「冷凍 日清 麺屋の炒飯 篝(かがり)監修 鶏白湯炒飯」です。人気ラーメン店のラーメンの味をコンセプトにしたしっとり系炒飯のシリーズ3品目で、昨年発売したところ、予想以上に売れ行きが好調です。かなり濃厚な味わいなので、淡麗系スープのラーメンに合う炒飯です。
★冷凍ならではの和風めん開発に注力
-人気のある鶏白湯ラーメンの味わいの炒飯、という新提案は、貴社ならではの開発商品ですね。今宮PM、就任の抱負を聞かせてください。
今宮PM 食品の相次ぐ値上げという環境にあって、玉うどんが売れていて、当社でも大きく伸びています。一方、具付き麺個食タイプは、市場でカニバリが起きています。家庭用冷凍めんは、冷凍だからこそ提案できる魅力あるものを出していきます。
例えば極太のうどんをゆでるためには、10分以上時間がかかりますが、冷凍食品ならレンジでスピーディです。また、関西の「冷凍 日清 得正カレーうどん」が好調。地域ブランド戦略も冷凍の強みが活かせる開発だと考えています。
-ありがとうございました。

■冷凍日清もちっと生パスタがパワーアップ
最後はパスタカテゴリー。今回、和風・米飯担当からパスタ担当に就任した堀部浩稔プロダクトマネージャーにうかがいます。堀部PMが手に取ったイチオシ商品は、2017年以降冷凍生パスタブランドNo.1に輝き続けている『冷凍 日清もちっと生パスタ』シリーズの看板商品「冷凍 日清もちっと生パスタ クリーミーボロネーゼ」と、『冷凍 日清スパ王プレミアム』シリーズの人気商品「冷凍 日清スパ王プレミアム 海老のトマトクリーム」です。

2011年の発売以来、常に生パスタ人気シリーズとして君臨している『日清もちっと生パスタ』ですが、この春、全アイテムを“ソースリッチ”をテーマに刷新、新商品の位置づけで発売しています。パッケージもよりインパクトのある、シズル感あふれるものになりました。

看板商品の「クリーミーボロネーゼ」は、今回、牛脂を加えてビーフの旨みをアップ、よりまろやかな味、濃厚な味わいを追求しました。

シリーズ新商品は、「冷凍 日清もちっと生パスタ ジェノベーゼ」です。国産バジルのフレッシュな香りがして、3種のチーズ(エメンタール、パルメザン、チェダー)とカシューナッツを加えたコク深いジェノベーゼソースが、平打ちパスタ・タリアテッレによくからみます。


トッピング具材は、皮付きポテトとズッキーニです。生パスタになじむバジルのグリーンが鮮やかで、初夏を感じる生パスタです。

-パスタ担当プロダクトマネージャーとしての意気込みをうかがえますか?

堀部PM パスタは冷凍めん市場をけん引してきた商品です。ラーメンをはじめ他の具付き麺が伸びている中で、パスタ市場は頭打ちかと言われている面もありますが、私はまだまだ広げていける、価値を高めていけるチャンスはあると確信しています。改革していくべきところは何か、積極的にアイディアと知恵を投入していきます。

-スパ王プレミアムの販売戦略についてうかがいます。パスタ製品はトレイ入りの商品が増える傾向にありますが、それに対抗するポイントが重要ではないでしょうか。

堀部PM スパ王プレミアムは、デュラム小麦のセモリナ100%のイタリア産スパゲティにこだわりのあるシリーズです。“プリ・パツ”の食感を届けるために、秒単位のゆで時間をコントロ-ルして生産しています。この価値を伝えていく戦略です。トレイについては環境負荷も配慮すべきと考えています。また、パスタの場合、盛り付けが大事で、それも美味しさにつながります。トレイ入りでは難しい。パスタの担当は今回初めてで、プロダクトマネージャー経験から培ってきた製品価値を上げるアイディアをどんどん出していこうと考えています。

-ありがとうございました。ぜひ楽しいをアイディア、期待しています。

 

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