冷凍食品News

ニチレイフーズ冷凍米飯新工場(宗像市㈱キューレイ) CO2フリー電気、AI活用、省人、効率化の最新鋭設備を見てきました

ニチレイフーズの冷凍米飯新工場、内覧会(7月6日開催)報告です。炒飯を作る最新鋭工場!グループ企業の㈱キューレイ第三工場(福桶県宗像市)として4月3日から稼働開始した工場です。既に15時間・2交代、ほぼフル生産体制だそうです。

炒め工程(三段階炒め製法の二次炒め工程)写真です。炒め製法で出てくる“焦げ”をピンポイントで排除するのは、、、

ロボットアーム!です。

既存米飯工場である船橋工場では人の目で行っている作業が、適性品質判定AIを活用して自動化されました。しかも、人の作業より正確に、しっかり焦げ部分のみ除去しますので、廃棄量も削減!!良いですねぇ。最新鋭設備にわくわくしました。

新工場は、三段階炒め製法ラインと直火炒め製法ラインの2ライン。キューレイでは、ニチレイフーズ船橋工場製造の「本格炒め炒飯」が発売された2001年より前、2000年にニチレイフーズ業務用「直火炒めチャーハン」の製造をスタートしています。そして、今回の新工場に伴い直火炒めラインも刷新、より高度に進化させています。

鉄鍋に卵、

そしてごはんを入れて混合、

鉄鍋で炒め上げる製法は従来通りですが、環境配慮の五徳の採用をはじめ、より効率的な炒め作業になっています。次々に鉄鍋が流れてきて、炒めてはくるんと回ってベルトコンベアにチャーハンを落としていきます。これが6台連結されていて壮観でした。

太陽光発電に加えCO2フリー電気(水力発電)を使用、凍結機は自然冷媒(NH3/Co2方式)。

包装ラインは個別空調にしてエネルギー効率を向上させるという新たな工夫も採用しています。

キューレイの旧工場(第二工場)で生産していた「直火炒めチャーハン」1食当たりに換算すると、CO2排出量は約90%抑制されています。つまり、電気由来のCO2 排出量がゼロになり、ガス由来のCO2排出量も効率化で削減されています。

DX推進は、焦げのピンポイント排除ばかりではありません。AIが生産計画を作成して、現場の管理は人の巡回チェックではなく、工場事務所内の「コックピット」で、集中してリアルタイムで対応します。問題が出そうな予兆は、コンピュータが感知して知らせ、すぐ現場に改善指示を出すことができます。

コックピットには、現場のカメラ画像4面に加えて、生産指標の管理、エネルギー使用状況など現場のデータが2面、計6画面で「見える化」されています。生産ライン全体の画面では、随所にランプがあり、問題なく稼働していると青ランプですが、要注意で黄色ランプ、問題発生で赤ランプが灯ります。予兆感知で先手のトラブル対応が可能なのです。

包装の検査機器も最新式の自動化。人間の目視チェックより正確にチェック。

安全管理では、ニチレイフーズ独自のトレースバックシステム「PAS」でリアルタイム管理をします。フードディフェンス面でも、虹彩認証ゲートで従業員の入退場管理を行います。また、タグ認証により場内の通行履歴が記録されます。設置しているカメラは、屋外25台、屋内173台。この管理体制は、現場だけでなく本社での遠隔確認も可能です。

最新鋭工場は、旧工場(第2工場)に比較すると、生産に従事する従業員は70人(第2工場)から90人(第3工場)になり、米飯の生産量は4倍になりました。
ニチレイフーズ全体としては、船橋工場とキューレイ第3工場により、東西2拠点の冷凍米飯生産体制となり、最新炒め工程による米飯の生産能力は、従来比約150%にと強化されました。


内覧会に出席した来賓とニチレイフーズ幹部とのフォトセッションです。(㊧から)ニチレイフーズ松尾哲哉取締役専務執行役員、宗像市の市場志郎産業振興部部長、同市の伊豆美沙子市長、ニチレイフーズ竹永雅彦社長、環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン対策室の中本大輔主査、(一社)日本冷凍食品協会木村均専務理事、ニチレイフーズ中野泰寿取締役専務執行役員、キューレイ平賀忠之社長。


竹永社長は、内覧会開会にあたり挨拶に立ち、戦略カテゴリーの冷凍米飯において東西2拠点体制が実現して、BCP(事業継続体制)の強化、製品の更なる安定供給体制、新技術を伴うライン導入により多様化する消費者ニーズに応え、新たな美味しさを追究した商品も提案すると決意を語りました。「AI技術活用による省人化、CO2排出削減を実現、昨年の「山形工場に続く環境配慮型の最新鋭工場として持続可能なサプライチェーン構築に寄与していきます」としました。

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