肉も魚も惣菜も~スーパー、コンビニの「冷凍食品売場」はさらに進化中
スーパーの鮮魚売場は「冷凍」が正解。なぜなら、、、
人手不足という切実な問題もありますが、買ってその日のうちに食べない方が多いなら、まして、買ってきたものを家の冷凍庫で凍らせておこうなんて方なら、「冷凍」の方がベターなのです。品質と価格が安定、生ゴミなし、ロス無し。限られた水産資源を有効に! 写真は、今月開催された三菱食品「ダイヤモンドフェア2018」(7月10日~12日、東京・大田区のTRC)での小売店舗に対する提案コーナーです。
魚料理は多くの方が積極的に食べたいと思っているのですが、魚の消費は下降線。食卓に魚が上がらないのは、めんどくさい、高い、さらに料理が分からないといった理由も。焼けばいい、野菜と炒めればOKという手っ取り早い「肉」に流れているといわれています。手っ取り早くできる魚料理が求められているようです。
冷凍の方がいい、という提案は惣菜でも。
今年秋には一部店舗で導入が始まるという三菱食品の新提案ブランド「フローズンダイニング」です。スーパーの惣菜売場に仕事帰りに駆け込んで、値引きシールが貼ってあるのはお得感がありながらも、ちょっとスカスカの棚に選ぶ楽しさもなく、冷めて乾燥が始まった感じの商品を買って帰るのはちょっと寂しいですよね。お店側も夕方のお客さんに魅力的な品揃えができないというのは悩みの一つなのです。でも、このシリーズなら、スチームコンベクションで15分調理するだけでOK。短時間でバラエティ豊かな品揃えができます。
さらに、この「フローズンダイニング」の優れたところは、冷凍のまま販売して、家庭の電子レンジで5分という簡単調理もできること。
なぜ、そんなことが可能なのかというと、ハイブリッド調理に対応できるこの容器が優れているのだそうです。
さて、話は長くなりますが、「肉」もこれからは冷凍だよね、という話が日本アクセス「秋季フードコンベンション2018」(7月19日~20日、インテックス大崎、7月25日~26日、さいたまスーパーアリーナ)でも。日本アクセス設立25周年記念講演会で講師、公益財団法人 流通経済研究所 理事 根本 重之氏が最新の話題の一つに挙げたのが、冷凍食品。「スーパーの棚はもっと白っぽくなってもいいのでは? 時短、保存のしやすさが求められている」
コンビニの冷凍食品売場の充実ぶりに言及して、絶賛したのは、セブンイレブンの取組みでした。中でもIQF(バラ凍結)の肉類でした。ご自身も肉野菜炒めに愛用されているとか。「解凍して販売されているものを買って帰り、更に冷凍しているなんて意味ない」。おっしゃる通りです。
プリマハムの製品。上段の中身の入っていない袋は、コンビニ向けに200gパックを導入するとのこと。パラパラのミンチや小間切れ、ばら肉、宅配を利用している生協組合員なら毎度おなじみの愛用品です。
冷凍食品は簡単便利なだけじゃない。食品を美味しく、無駄なく、流通、販売、消費できる手段なのです。もちろん、最も重要な最後のポイントは、家庭で美味しく調理をすること。冷凍の魚、肉、野菜を上手に解凍調理する情報の充実も求められています。