Column

『時空間超越』 2022年 冷凍、冷凍食品の価値を最大限に訴える


2022年元日、解凍した冷凍盛り付け済みおせちを美味しく食べながら、冷凍、そして冷凍食品の価値を考えた。そして、時間を止め、空間を超越できる冷凍・冷凍食品最大の特長、「時空間超越」を今年は改めて訴えていこうと決意した。
2016年の1月以降、冷凍食品を使うことは“手抜きではなく「手間抜き」”だと、本エフエフプレスサイトを通じ、また、情報提供の要請を受けた各種メディアを通じて訴えてきた。札幌のテレビ出演でお目にかかった、料理研究家坂下美紀先生から教わった言葉で、元は味の素の営業マンから聞いたこと、だとうかがった。手間はメーカーの工場でかけているので、家庭では手間が省けた分、愛情を注いでもう1品作ることができる。
「手間抜き」の言葉は、忙しくワンオペ家事に追われる主婦の心を軽くし、さらに業界人の心にも響き、日本冷凍食品協会のCMに採用された。さらに、2020年にTwitter上の論争になった「冷凍餃子は手抜き」云々に対し、味の素冷凍食品からのメッセージ動画にも採用されて、冷凍食品業界の対消費者コミュニケーションは一歩進んだように思える。
折しも、このコロナ禍にあって、人々の日々の食事作りをサポートする食品、美味しい食品として家庭用冷凍食品は認知され、需要間口は広がり、量的な底上げも感じられることとなった。
冷凍食品はまずい、鮮度が劣る、何が入っているかわからない、身体に良くない、栄養が摂れないといった、払拭できなかった誤解が徐々にとけて、美味しいものを見つけて購入し、うまく活用することを是とする消費行動が一般的になってきた。
冷凍、冷凍食品が注目される中で、さまざまなビジネスが生まれ、新たな流通チャネルも増えて、マーケットは広がりながら活気を帯びてきた。従来から冷凍システムを活用するビジネスに取り組んできた企業も、この機に乗じて積極的に動いている。活況の一方で、当然ながら、そこには玉石混交の場面も見受けられる。
2022年、冷凍、冷凍食品に関わり、それをリードする企業は、新たなステージに立って、冷凍、冷凍食品の根本的な価値を訴え、その価値を通じて、よりよい食品流通に貢献し、人々の豊かな食生活に寄与する決意を示すべきだと思う。事業であるからには利益を追求するのは当然だが、それと同レベルで、食品流通の未来に貢献する、食を見つめ人々の役に立つことをとことん追求するというロマンも抱きながら進んでほしい。
冷凍、冷凍食品が役に立てるのは、「腐らないこと」だ。食品が劣化してしまう「時間を止め」、そのフレッシュな状態のまま移動できる、「空間を超越」することである。『時空間超越』のシステムをもっと生かすことで、食にかかわるさまざまな悩みの多くがより良く解決できるだろう。食品ロス問題、環境負荷軽減、地方再生、労働力不足、働き方改革などなど、枚挙にいとまがないのである。

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