冷凍食品News

日本人が最も食べている冷凍食品は? 実は「ポテト」! やっぱり美味しいからねぇ~ということでシェア№1ラムウェストン社に聞いてきました 

日本の冷凍食品生産量を品目別ランキングにした一覧表は50年来データがあるのですが(日本冷凍食品協会調べ)、消費量のランキングは無いなぁと思い、最近になって勝手に作ってみました。

日本国内 冷凍食品消費量品目別ランキング(2019年 家庭用・業務用合計)

  • 1位 ポテト(輸入) 39万5千トン 北米産に加え近年は欧州産も
  • 2位 うどん     19万2千トン 国内1位、今後も国内首位予想
  • 3位 コロッケ    16万5千トン 主に業務用
  • 4位 畜産フライ(輸入) 11万6千トン 鶏から揚げなど
  • 5位 炒飯       8万3千トン    家庭用過去5年急伸続く
  • 6位 ギョウザ     8万1千トン     家庭用2強で300臆円超市場
  • 7位 枝豆(輸入)     7万7千トン     うち台湾3万トン超
  • 8位 ハンバーグ    7万トン          主に業務用
  • 9位 ラーメン     6万5千トン    家庭用具付きに注目度アップ
  • 10位 スパゲッティ    6万トン          1食完結型商品をリード
  • 11位 カツ         5万9千トン 主に業務用だが家庭用も伸長
  • 11位 ブロッコリー(輸入) 5万9千トン   家庭用では人気№1野菜へ

〔資料:日本冷凍食品協会生産高統計及び輸入調理冷凍食品調査、財務省輸入通関統計〕

前から分かっていたことではありますが、改めて並べてみると、ダントツ消費量第1位は「ポテト」ですね。そう、ハンバーガーなどファストフードで食べるフライドポテト、最近は足が遠ざかっているけど居酒屋やカラオケでおつまみに多くの方が必ずオーダーするポテト、です。

クイズ「日本人が一番食べている冷凍食品はなんでしょうか?」と出題すると、返ってくる答で多いのは、「ギョウザ」「炒飯」(みんな大好きなんですねー)、「うどん」「コロッケ」などです。そこで「正解はポテト」と言うと、皆様、「えっ?」「あっ!」「そうか~」「だよね~」となります。

ポテトはなぜそんなに消費されているのか、日本で冷凍ポテトのことを聞くならこの方、シェア№1(推定約4割)のラムウェストン ジャパン、日野庄弥社長にお話をうかがいました。

社長室にて。もちろん今どきのマスク面談でしたが、一瞬息を止めていただきインタビュー写真を撮影。ラムウェストン社ロゴマークのジャージにジーンズ、スニーカーといういで立ちで、「おう!来たか」という感じです。力ありそうです。エフエフプレス記事で過去もご登場いただいておりますが、おさらいでご紹介すると、

早稲田大学米式蹴球部 ビッグベアーズの監督(GM、~2016年度)として、甲子園ボウル出場(15年度、16年度)とご活躍。もちろん現役時代(1981年卒)も同チームの選手でした。アメリカンフットボールも仕事もチームワークとマネジメント!とのこと。

さて、本題。

―日本人が一番食べている冷凍食品は「ポテト」だということ、意外に知られていないんです。2位「うどん」の倍以上です。この人気の要因は何でしょう。
日野社長 手軽で安くて美味しいからね。イモを嫌いな人はいないんじゃないかな。メーカーには高品質の冷凍ポテトを最新鋭設備で、美味しく作るノウハウがたくさんあります。低コストでしかも美味しい、という代表商品です。

消費者の皆様が最も消費しているのは、ハンバーガーチェーンなどファストフードのシューストリングポテトだと思います。実は、日本のユーザーは、クオリティにこだわるところが多く、少し価格は高くなりますが、時間が経っても食感が長持ちする製品を採用している例が多い。つまり、レベルの高い美味しいポテトを食べていただいている、ということ。
―『外カリッ!中ホクッ』のフライドポテト、確かに嫌いだという人にまだ会ったことがないです。

ラム ウェストンは米国本社が昨年70周年。ポテトを高速水流でカットする「ウォーターガンナイフ」を開発した(1960年)革新的企業ですね。

日野社長 収穫から製造・出荷まで説明すると1時間以上はかかるよ(笑)。

―貴社はユーザーへのメニュー提案も積極的です。フライドポテトにどさっとミートソースやチーズソース、焼肉やステーキまで、いろいろ載せる「ローディッドフライ」のメニューは、家飲み機会が多くなったご家庭でも、すぐまねできそうです。

日野社長 最近はスーパーの冷凍食品売場が拡がっていて、リーチインショーケースの扉1枚が全てポテトという店舗(イトーヨーカドー新田店)も確認しています。

【資料画像:イトーヨーカドー朝霞店2020年11月オープン時の売場 ㊧通路側ショーケース扉に「冷凍ポテト」のパネル】

―確かに、冷凍ポテトで充実した品揃えができるようになりました。米国産ポテトだけでなく、近年は欧州産製品も販売されています。

日野社長 2014年、西海岸の港湾ストライキが長期化して、欧州産のポテト製品の転機になりました。ラム ウェストンでは欧州にも工場を持っています(オランダ、オーストリア、イギリスに工場を持つ、オランダのラムウエストン・マイヤー社)ので、同年素早く対応できました。日本には無い品種である米国産の水分量が低いポテトに比べ、欧州産ポテトは、日本のメークインに似た味わいです。親しみやすいかもしれません。しかし欧州産冷凍ポテトが増えてきたといっても、輸入量は米国産が圧倒的な数量です。やはり品質の安定が高く評価されています。コロナ禍で2020年は業務用需要が減り、輸入量は10%減ほどの推移でしたが。(編集部注:1月28日発表の財務省通関統計で2020年冷凍ポテト輸入量は36万3千トンで前年比92.0%、うち米国27万2千トン・前年比94.2%)

―英語ではフレンチフライ、もともとは欧州の食べ物ですよね。

日野社長 発祥の地はベルギーでは。ブルージュにはポテトミュージアムがあり、見に行きました。(編集部注:フランス語を話す人たちの作ったフライという意味でフレンチフライと呼ばれるようになったという説があります)

-わざわざミュージアムに。ポテト愛ありますね(笑)。

ラム ウェストン ジャパン web

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