幼稚園のお弁当、冷凍食品禁止?

 入学・入園シーズンに合わせるように、ネットニュースで一部幼稚園が実施しているという「お弁当に冷凍食品使用禁止」が話題になった。2月のネット書き込みの話題の蒸し返しということだ。「本当にそんな事実があるのかどうか、、、」などと言うと、かの国会答弁のようになる。火のないところに煙は立たず。事実、そんな方針の園が実在するのだろう。
 一般、多くの人の反応は、「そんなこと言われてもいまどきねぇ」というもので、冷凍食品禁止に違和感を感じているようだ。それだけ冷凍食品は、忙しく過ごす現代人の生活の中で、無くてはならないものになってきたのだと言えよう。この話題はマイナスイメージというより、むしろ、冷凍食品に対して肯定的な声を拾うチャンスと考えて良いかもしれない。
 すべて手作りのお弁当を持ってくるようにと保護者に命ずる幼稚園は、手をかけるということを通じ、親子の絆、愛情を深め、感謝の心を育てるという方針と推察できる。そのような考えに全く異論を唱える必要はない。私立幼稚園であり、父母がそれに不満を感じるとしたら、子供を別の幼稚園に通わせれば良いだけのことだ。
 だが、もし冷凍食品の使用禁止ルールを決めた背景に、「加工食品・イコール・良くないもの」という考えがあるのなら、業界としては反論し、誤解を解くべきだ。事実、ハム・ソーセージ禁止、練り製品禁止という話題も出ている。どのような基準で、これら食品を一括りに排除したいのか、問いただしてみれば、きちんとした知識や説得力をもった答えは返ってこないことだろう。要するに理念の異なる者は相交わることはないのである。
 家庭用の調理冷凍食品は、家庭の調理を一部代行する役割を担っているものであり、手作り派に対立するものではない。原材料の洗浄、可食部だけにカットするなどの下処理、攪拌、加熱、調味など、台所や、厨房の手順と変わらない工程で生産されていて、急速凍結、冷凍保管を保存の手段としている調理冷凍食品は、手抜きではなく、「手間抜き」できる食材であり、総じて「良くないもの」と否定されるべきものではない。
 本稿では、「冷凍食品使用禁止」は、ピンポイントで起きていること。そして、それに多くの人が違和感を覚えたことを記しておきたい。
 

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