Column

2025新年 冷凍食品は「インクルージョン フード」

2025新年にあたり、冷凍食品は「インクルージョン フード」と宣言したい。つまり、家庭においても、社会においても、よりよい環境で人々が過ごすために、無くてはならない食品である、ということだ。

「食」に求められることは、まず安全であること。そして、おいしさ、体力体調の維持に必要な栄養をバランスよく摂れること、新鮮さ、素材の質の良さ。これらは必要不可欠の要素であろう。物価に敏感な時代、コスパも欠かせない。さらに、便利で、素早く食卓が整うことも、忙しい現代人にとっては重要な要素。加えて、健康的で元気になれるものであること。人と人とのコミュニケーション醸成に役立つ食品なら完璧だ。

いろいろ並べたが、冷凍食品はそんな要求を全て満たすことができる食品である。

冷凍食品を上手に活用することができれば、人々の食にかかわる環境は確実に良くなる。家庭内での調理、食卓を整えることは、長く女性の役割とされ、現状は過大なストレスを感じながら担っている方々が少なくない。食に関わる家事は、台所での調理時間だけではない。メニューを考えること、それに伴う買い物、食材の管理、後片付け、家族の健康維持までと幅広いのである。

それら全てが、家族の中の1人の負担になる、という時代はそろそろ終わりにしなくてはいけない。食は本来、大きな喜びであるべきだと思うのである。

調理以外の家事、洗濯、掃除などは、便利な家電や場合によってはロボットまで登場してオペレーションが格段に簡素化されている。オペレーションが単純になれば、生活に余裕も笑顔も生まれてくる。

家族の誰もが、調理スキルに左右されることなく、手早くおいしい食事を整えることができるようになる世の中を実現できるのは、冷凍食品なのである。

◆生活者には「システム冷凍」を担う一員になってもらう

もちろん、冷凍食品は単なる食品の1ジャンルではなく、「システム」として機能するもの(※)なので、システムの最後、「解凍・調理」に関するスキルは必要だ。

原材料から食卓まで、さまざまな段階で、ありとあらゆる関係者が「システム」を維持する努力が求められているのが冷凍食品。生活者もその「システム」維持に関わる一員なのである。

冷凍食品とは、良い素材を適切に「前処理」して、「調理・加工」し、それぞれに適した「急速凍結」を施し、衛生的に「包装」して、「マイナ18℃以下」という環境で保存・流通させることが大前提。そして、重要な最後。食べる前に「適切な解凍・調理」をすることで、当初のおいしさや品質が食卓の上で蘇る。

これらシステムの要素が全て整ってこそ冷凍食品である、ということをもっと生活者に理解してもらうことが必要だ。

その理解が広がり、2025年は、また一段と冷凍食品が全ての生活者にとって身近な食品となることを願っている。また、この1年、冷凍食品の活用が広がる活動に、骨身を惜しまず取り組んでいきたいと思う。(山本純子)

 

(※)東京海洋大学名誉教授鈴木徹先生が提唱する「システム冷凍」論

 

 

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