冷凍食品の歴史

発売20周年の「そばめし」 2000年代はそばめしフィーバーで始まりました

マルハニチロの「神戸名物 そばめし」が発売20周年! これを記念して発売当時の復刻パッケージが秋に登場します。『復刻パッケージ』を伝えるロゴ付き。ブランド名も当時(あけぼの)とは異なりますが、20年前の大騒ぎを知っている方々には懐かしい雰囲気。これって神戸の港?って感じのゆる~いイラストが良い感じです。実は、発売当時は「売れるわけがない」という開発トップの判断から、デザイナーはコストの低い新人を起用したそうです。

写真は、今年春に関東・東北限定発売して人気商品になり、6月から全国発売となった「ペヤングそばめし」です。マルハニチロ×「ペヤングソースやきそば」のまるか食品という異色のコラボレーション。

写真では鉄板焼き風の演出ですが、スプーンで食べられます。そばめしの「どろソース」とやみつき感ありの「ペヤングソース」がWで効いていてスパイシーです。

20年も経ったので、「ペヤングそばめし」を説明するとき、過去のそばめし大ブームの話をしても「?」という方が多くなっていますので、ここで振り返っておきたいと思います。

当時ニチロの「神戸名物 そばめし」は、1999年8月中旬から大阪周辺地域のみの限定、しかも初回1000ケース(24袋/ケース)のみという数量限定で発売されました。すぐに売り切れて、追加生産したら11月には月10,000ケースの販売に。これは売れると、2000年3月から全国展開になりました。はじめは大手4チェーンに限定した提案でしたが、順調に販売が伸びて噂の商品に。そこで工場のラインを2ラインにして販売店を拡大していったところ、テレビ番組の紹介があって秋以降大フィーバー。供給不能状態になって12月に作りだめのための「休売」をすることに。

翌2001年1月中旬に在庫360万パックをもって販売を再開しましたが、それがまた話題を呼んで、2週間で2度目の「休売」。再びの販売開始は4月。そして2001年度の販売額は40億円以上。空前絶後の大ヒット商品でした。

蛇足の面白い裏話は、ニチロの開発部門では、そばめし発売の3年前に、都内某お好み焼店の「飯麺」というメニューを参考に、半分麺、半分ご飯の「ハンメン」を開発する計画もあったのですが、残念ながら企画倒れだったこと。その後1997年に全農食品が関西限定品「そばめし」を発売しましたが、さほど売れていなかったようです。そんなムードの中で、「そばめし」発売を根気よく提案し続けた開発者がいたんですね。そんなこともブーム当時に大きな話題になりました。

そばめしは、神戸・長田が発祥の地。お好み焼屋の鉄板の上で炒めた焼きそばに、お弁当箱に残っていたご飯を混ぜた、というのが始まりと聞きます。いわゆる「ご当地もの」のヒット商品の走りでもありました。

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