初めて開発された市販用冷凍食品は昭和5年、「イチゴ」だったという話(朝日新聞 11月2日付夕刊)
“初めて物語”は諸説乱れるというのが相場ですが、冷凍食品もそうなのです。
業界内でもなんだかはっきりしているようなしていないような、、、
ところがこの度、朝日新聞の11月2日付夕刊、シリーズ「あのとき・それから」取材で、市販用冷凍食品についてはスッキリ。1930年(昭和5年)に初めてイチゴとミルクの凍結品が開発され、その後、イチゴをつぶして加糖するという改良を加えて「イチゴシャーベー」という名前を付け、大阪・梅田の阪急百貨店で販売された。
メーカーは戸畑冷蔵(現・日本水産)。開発者加藤舜郎氏は、魚が不漁の時に凍結装置を遊ばせておくのはもったいない、何を作ろうかと考えた時に、子供のころ大好きだったイチゴミルクを思い出したのです。当時は4月下旬から5月にかけた旬の時期の露地栽培ものしか食べられなかったイチゴを凍結すれば、欲しい時にいつでも食べられる。時間と空間を超える、まさに夢の実現だったのですね。
では、初めての販売時期は?というと、加藤氏は冷凍食品新聞社のインタビューに「昭和7年から数年間」と答えていますが(1989年刊「冷食事始」)、最近日本冷凍食品協会が調べた文献によると、1931年(昭和6年)だったということで、またこれが「諸説あり」ということになってしまいました。
「朝日新聞デジタル」
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12639324.html
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