Beyond meiji 「想像以上」を目指す計画がスタート
明治ホールディングスの2020中期経営計画が5月17日に発表されました。
明治 2020中期経営計画
記者会見での松尾正彦社長です。2017年度までの3か年計画「STEP UP 17」では、2014年度比22%増、946億円のグループ連結営業利益を達成しました。当初の計画は640億円ですから、想定以上の収益向上となりました。そして2018年度からは、「2026ビジョン」~中長期的な企業価値の向上を目指します。スローガンは、Beyond meiji 想像以上の明治へ、です。
想像以上を目指す計画ってすごい、と思いました。2026は半端なように見えますが、明治は2016年に100周年の節目を迎えましたので、目指す2026年は110周年に当たります。そのゴールまでの9年を3か年ずつ、第1ステージ、第2ステージ、第3ステージと登り、①営業利益の成長②海外売上比率20%(2017年度6.6%)③利益率(ROE)10%以上維持(2017年度13.1%)を目指します。
重点方針に掲げたのは、コア事業(ヨーグルト、チョコレート、栄養食品)での圧倒的優位性の獲得。今後国内市場は人口減、高齢化で減少傾向となっていきますが、その中でも成長を続ける企業になっていくという決意です。もちろん成長性は海外に求め、「ザバス」の中国市場注力、東南アジア圏への菓子輸出、粉ミルク拡大などを表明しました。
国内市場では、チーズ、フローズンデザート(アイス他)、業務用商品は成長事業に位置づけられます。一方、牛乳、冷凍食品を含む調理食品事業は、改革していく事業となります。冷凍食品は、ピザ、グラタン類が柱カテゴリーですが、茨城工場内のピザ工場は全面的なリニューアルを実施し、2020中計の間に新たな柱カテゴリー育成へと進んでいくことになります。