冷凍食品News

新設ワントレーラインなどグレードアップして完全復旧したイートアンドフーズ関東第一工場

写真は、『大阪王将』ブランドの冷凍食品ならびに「大阪王将」外食事業向け食品を製造する、イートアンドホールディングス関東第一工場(上田浩司工場長)に今春新設された、ワントレー商品製造ラインです。
同工場は、2023年12月6日に出火し、2024年2月から4月にかけて、外食事業向け餃子、麺製造ラインと食品事業向け冷凍水餃子ラインの一部復旧および稼働再開をしていましたが、新設のワントレー商品製造ライン並びに焼餃子のラインが稼働して、2025年4月に完全復旧。このほどメディア向けに新ラインが披露されました。

「テストランで餃子の1パック目が出来上がった時は、嬉しかったですね」と上田工場長。「グレーアップした工場になり、やりがいと責任を感じています。最重要課題はやはり教育です」と語る上田工場長が常に重視しているのは、従業員がやりがいを感じられる工場。「食品を製造することを通して自身の成長を実感できる教育」に力を入れています。

以下、稼働開始した餃子ラインです。キャベツのカット・洗浄・脱水から、中具(シャールと同社では言っています)の製造、成型ライン、蒸し工程、凍結(スパイラルフリーザー)、包装まで、一直線のラインが敷かれています。

餃子ラインは、1日当たり約11万パックを製造(羽根つき餃子:12個入り換算)します。新設ラインは2ラインで、それぞれに餃子成型機が4台つながっています。旧ラインは3台でしたので1.5倍近くにパワーアップしました。

関東第一工場の餃子ラインは、大袋商品や新商品の「神焼き羽根つき餃子」などをフレキシブルに生産します。大袋商品の製造では、トレイに入れて製造した餃子をバラバラにするという工程が入ります。

餃子ラインの手前、区切られたラインは、新設のワントレー商品製造ラインです。これもトンネルフリーザー・包装まで、一直線に設置された製造ラインです。

大釜で大量調理して、人の手で盛り付けるという製造工程。手間ひまがかかる商品です。

今回は完全復旧ながら、もう1ライン設置できる余裕を残しての稼働です。同工場が、どんな形で、また進化していくのか楽しみです。

関東第一の生産能力は月間約1500トン。出火前が月間約1200トン実績ですので1.25倍の体制となりました。

イートアンドフーズの関東第一工場の出火事故は、同社の冷凍食品生産量に大きな影響を与えて、2024年度は全体で前年比横ばい( 37,867 トン)でしたが、今年度は着実な伸長が見込まれています。また、2026年冬には新工場、九州工場(宮崎県都城市)が稼働予定です。

さて、関東第一工場の3階には、従業員食堂として、ショーケースの冷凍食品を格安で購入して食べられる「フローズンフーズラボ」が設置されています。

イートアンドフーズ運営情報サイト「&table」~フローズンフーズラボリポート

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