冷凍食品News

冷食協・冷凍食品利用実態調査 「タイパが良いから」値上げがあっても購入、手抜き感は低め

日本冷凍食品協会はこのほど、冷凍食品の利用者(25歳以上男女1250人)を対象に「”冷凍食品の利用状況”実態調査」を実施し(期間:2月15日~2月16日)、その結果を発表しました。

同調査は、毎年継続実施しているもので、今回は食品の値上げが続く中で、生活者の冷凍食品利用意欲が変化したかどうかが焦点になっています。

調査結果によると、冷凍食品の利用頻度は、女性平均が週1.9回(前回1.8回)、男性が平均1.8回(同1.7回)と微増。

冷凍食品の利用が増えた理由は、「調理が簡単で便利」「おいしいと思う商品が増えた」に次いで、「野菜などの生鮮品の価格が上がったから」「手頃な値段だから」という理由を挙げています。

特に利用頻度が増えた品目を聞いた質問では、女性の回答で「冷凍野菜」の利用頻度が増えたとする割合が、前回の28.0%から33.9%へと6ポイント近く伸びています。

食品の値上げが続く中、節約意識は高まっています。食品別に、値上げがあって購入量が減ったか増えたかを聞いた回答では、冷凍食品は男女とも「減った」とする割合は女性4.2%、男性2.6%と他の食品より比率が小さいのが特長です。むしろ男性では、「増えた」とする人が16.5%と他の食品に比較して目立って高い比率になっています。


冷凍食品は値上げがあっても購入意欲が低下しにくい、と言えそうです。

値上げがあっても購入量に変化が出ない理由は、他の食品と同様に「必要性が変わらない」からとする理由が目立って多いですが、冷凍食品では、「調理の手間や時間が省けるから(タイパが良いから)」が、男女とも他の食品に比べて高い比率でした。

前年の調査でも、冷凍食品は「タイパ」に対する満足度の高さが際だっていました。今回も同様、買ってくるだけの「惣菜・弁当」より、冷凍庫に入れておいた商品を調理するだけの「冷凍食品」の方が、タイパの良い食品と認識されている、という結果でした。

冷凍食品を「おかず」や「主食(麺・炒飯など)」として食卓に出すことについては、「手抜きだと思う」(女性27.0%、男性15.0%)、「罪悪感がある」(女性22.6%、男性11.4%)といったマイナスイメージは、男女ともに低い数値に留まっています。むしろ「手抜きだと思わない」「罪悪感があるとは思わない」とする比率が圧倒的に上回っています。

冷凍食品を使うことは「手抜き」ではなく「手間抜き」、という情報発信が届いていることを感じさせる結果でしょうか。もしかすると、スマホひとつの操作で料理が届く時代、家庭にストックした冷凍食品を温めることも「調理の手間」と認識されつつあるのかもしれません。また、利用した結果が「おいしい」「タイパが良い」という満足感もマイナスイメージ払拭につながっていそうです。

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