【FOODEX2023】海外出展:大幅拡大の台湾パビリオン/フライドポテトの本場ベルギーの団体が販促展開
FOODEX JAPAN2023(3/7~3/10)の続報第二弾です。今回は海外出展からピックアップしてご紹介します。
まずは、3年ぶりのリアル展示会にあたり、スペースを大幅に拡大した台湾パビリオン(台湾政府国際貿易局・台湾貿易センター)。136社・132小間の規模。9県・市、7団体が参加しました。その4割が初出展でした。
台湾パビリオンは大きく加工品と農水産物に分け、台湾農水産物パビリオンでは、目立つコーナーで各社が試食や配布のPRを行いました。
後方には冷凍自販機も設置。冷凍で鮮度の高い台湾名物食材が冷凍で届けられる!というパフォーマンスですね。
台湾食品は、タピオカミルクティーやマンゴーアイス、生鮮パイナップルをはじめ、ここ何年もブームが続いていて、次の食品を狙う商社、バイヤーの関心はかなり高いようです。
フルーツでは、昨年から日本向けに提案している台東県からの冷凍釈迦頭(アテモヤ、シュガーアップル)をさっそくチェック。
昨年は丸ごとの冷凍のみでしたが、、、、
今年は食べやすいカット済みの製品も出荷できるそうです。これはお手軽で良いですね。試食品も好評でした。パイナップルも今年は、カット済み冷凍の商品が出回るようです。それも便利ですね。
きれいなモデルさんがPRして盛り上がっていたのは台南市政府農業局ブース。手にしているのは、麻豆区農協の加工品、文旦のフレーバー入りコーヒーです。冷凍品は、文旦アイス、文旦で風味を良くしたソーセージ(香腸)など。
冷凍には関係していそうでしていませんが、「枝豆のふりかけ」を発見。少し甘みを加えて食べやすく、たんぱく質たっぷりという感じでした。
また、来場者の関心を呼んでいたのは、日本にまだなじみのない魚、サバヒー(ミルクフィッシュ)です。
嘉義県政府ブース内、魚関連の商社の方が質問していたので、聞いてみたら、ミルクフィッシュの存在は知っていたが、食べたことがなかったそうで、今回試食してかなり興味がわいた、とのこと。
実は私も先日台湾で初サバヒー。塩焼きにしたものを食べましたが、普通に食べやすい魚でした。
台湾で人気魚種のサバヒーは、淡水養殖ノウハウが確立しています。頭、背、腹、中骨(中トロ)、皮と丸ごと捨てることなくフル活用できる魚。特に白い腹部分が人気のようです。
部位ごとバラバラになるサバヒーぬいぐるみと部位別用途の解説。
会場の試食では、腹肉を「醤油、みりんで日本風に薄味で仕上げました」とのことで、食べた人たちからかなり高い評価を得ていました。たんぱく質、必須アミノ酸豊富という特徴もPR。脂肪組成中、不飽和脂肪酸含有量は半数以上。魚肉100g当たり、EPA100mg、DHA478mgを含んでいます。
既に日本向けには、国際ECシステムを確立している台湾好農通販サイトで冷凍の各種ミルクフィッシュ製品が入手可能です。
台湾からの冷凍食品というと、枝豆をはじめとした農産品が思い浮かびますが、昨年11月、台湾の畜肉大手、台湾農畜産工業股份有限公司(台畜)が、台湾国内で唯一、豚肉加工品と鶏肉等加工品の対日輸出許可を同時取得(偶蹄類家禽肉加熱処理施設、家禽肉加熱処理施設)しました。
腸詰や豚肉だんご(須冷凍は要冷凍の意味です)も日本仕様に輸出が可能。
味付けが自慢のサラダチキン、台湾風とんかつ「パイグー」も提案品。
そして、国内外バイヤーの関心を集めたのが、試食提供した「NO MEATING」ブランドのプラントベース餃子でした。
大豆ベースにグリーンピースを配合する独自ノウハウにより、植物ひき肉、ハンバーグステーキ、カツレツ、タラ風のクリスピーパテなどを開発、2020年にはNO MEATING関連製品工場を設立しています。今回、日本の販売先開拓の第一歩に位置づけて出展しました。
台湾加工品の中でひときわ人気を集めていたのは、「IQF Noodle」と掲げて積極的に試食提供を行ったPLA Food社でした。
【GO FOR GOLD】フライドポテトの本場ベルギーからの提案
本展示会で、冷凍食品関連プレス向けに積極的な広報活動を展開した国のひとつが、ベルギー。フライドポテトの本場はベルギーとアピールしました。
現在、日本の冷凍ポテト輸入量は、前年実績で42万3千トン。うち米国が大方を占める26万7千トン、次いでカナダ6万5千トン、ベルギー5万3千トンです(財務省通関統計、冷凍食品新聞まとめより)。北米でフライドポテトは「フレンチフライ」と言いますが、これは第1次対戦下、米兵がベルギーでフライドポテトを食して、フランス語圏だったことから「フレンチフライ」と名付けたのが発祥。本当は、BELGIAN FRIIES(ベルジャンフライ)とのことです。
GO FOR GOLD 黄金色のフライドポテトのPRサイトは、フランダース農業物販売委員会(VLAM)が運営しています。
Original Belgian Fries のwebsite