「冷食JAPAN」セミナー充実、未来予想(東京海洋大・鈴木教授)など活発な質疑応答も
「冷凍食品の科学と技術の面白さと未来予想」をテーマに講演する東洋海洋大学特任教授・鈴木徹先生です。10月8日「冷食JAPAN」内セミナーのひとこまで、多数の聴講があり、講演後も4名からの質問が相次ぎました。鈴木先生は講演の結びに『未来予想~食品冷凍の科学と技術のパラダイムシフトと普及』について語り、「凍結オンリーからシステムへ」と掲げた課題の中で、「冷凍食品向けの家電ができれば包丁の要らない時代が来るかもしれない。ホームフリージング利用と冷凍食品利用の垣根をなくし、良い方向で相互作用させる必要がある」としました。
冷凍食品100周年を記念して10月7日~9日の3日間、東京ビッグサイト青海展示棟で開催された(一社)日本冷凍食品協会主催の展示会「冷食JAPAN」内セミナーのひとこまです。セミナー企画は3日間で11テーマと充実、多数の聴講者を集めました。
主催者セミナーは、専務理事木村均氏「冷凍食品の100年」、常務理事尾辻昭秀氏「冷凍食品認定制度とHACCP」、冷凍食品メーカーからはマルハニチロ㈱メディケア営業部商品開発課阿部裕介氏「UDFとしての冷凍食品の開発」(以上10月7日)、(株)ニチレイフーズ技術戦略部装置開発グループシニアプロフェッショナル塚本真也氏「ニチレイフーズのAIを活用した検査選別工程の自動化」、味の素冷凍食品(株)マーケティング本部国内統括事業部製品マネジメント第2グループ長源田達章氏「冷凍食品の製品開発」(以上11月9日)。
味の素冷凍食品源田氏の回は、台風の影響を受けて悪天候ながら満席で立ち見の聴講もあるほどの熱気でした。「アイデアとは世の中の問題解決ができるもの。逆に言えば解決できないものはアイデアではない。生活者、提供者の皆様の問題を解決して、より価値があると感じて頂ける冷凍食品ならではのモノづくり、製品開発をできるアイデアを考え続けたい。当社だけではなく冷凍食品業界全体がそうなっていきたい」(源田氏)の言葉が共感を呼びました。