キンレイ『お水がいらない』シリーズジにレンジで美味しい汁なし系3品、激辛の「台湾ラーメン」、「ちゃんぽん」はグレードアップ
鍋焼うどんをはじめ『お水がいらない』シリーズの快走が続いているキンレイ。『お水がいらない』シリーズは、なんと、累計販売数1億食(2010年~2020年1月)を突破したそうです。2019年は年間2500万食(前年比20%増)と絶好調に。同シリーズの好調が引っ張って、キンレイ2020年3月期の売上高見込みは、139億円で前年比112%です。
好業績の背景には「とにかくお客様が納得する良いものを作り届けたい、という企業理念があります」と語るキンレイ和田社長です。近年その理念を実践する『味の探求』プロジェクトを進めています。「例えばダシとは何なのだ?と源流をたどり、産地を歩くことから進めた。どの一方でシステム改善を中心に改革も進め、3年前に新設した大阪工場稼働に伴う効率化もここにきて進んできました」
「こうゆう人間がおりましてね」といきなり味の探求プロジェクト担当の桑山部長の写真をプロジェクターに映し出す和田社長。「やはりモノ作りは人間力の高い人ができるんですね」
そんな『味探』を経て生まれたのが2020年春の新商品、新シリーズ『美味探求』シリーズ3品です。汁麺の需要が落ち込む夏場に向けての汁なし麺を、マーケットで手薄になっているワンランクアップ(末端想定価格で200円半ば以上)の品質で提案するものです。しかもコンロではなく、夏場に嬉しい電子レンジ調理。
「お水がいらない 四海樓監修 皿うどん」は、長崎皿うどん発祥の店、『四海樓』監修商品です。写真は発表会の試食用写真なので4分の1くらいの量ですがご参考までに。
既存品「お水がいらない 四海樓監修 ちゃんぽん」に続く皿うどん。大阪工場にある『鉄鍋』で炒めた香ばしい野菜がポイントです。パリパリの揚げ麺でななく、もっちりとした太麺が皿うどんの原点なので、それに忠実に、ちゃんぽんスープを煮詰めたような旨味が太麺に染み込むように仕上げています。
左がちゃんぽん、右が皿うどんです。なるほど。
「お水がいらない 葱と叉焼の香味そば」。上海の麺料理、葱油拌麺(ツォンユバンミェン)を参考に、自家製『葱油』の香ばしさがポイントの汁なし麺。オイスターソースは国産牡蛎原料で作ったものを使用しています。中華飯店を思わせる直火で炙り焼にして表面が赤く甘めに仕上げた叉焼を短冊切り!!手間暇かかっていますね。横浜中華街発展会協同組合の監修商品です。
「お水がいらない 汁なし麻辣担々麺」。辛さ(唐辛子)と痺れ(花椒)が合わさった自家製麻辣オイル、鉄鍋で炒めたメンチには甜麺醤の甘みと旨みが詰まっています。そしてタレには黒酢を配合。辛さと痺れの中になんとも複雑な味わいが隠れている担々麺です。横浜中華街発展会協同組合監修商品。
さて、汁麺新商品は汗の出るかなり辛い「お水がいらない 台湾ラーメン」!! そして、「お水がいらない 四海樓監修 ちゃんぽん」は、キャベツ増量で旨みとコクがアップするリニューアルを実施します。
台湾ラーメンの少量試食品ですが、かなり汗が出ました。辛いです。鉄鍋でニンニク、唐辛子、挽肉を炒めて作った自家製旨辛メンチ。チキンベースの醤油スープ。麺は玉子めん。「かなり名古屋っぽい味に」と齊藤商品開発部長。
「四海樓監修ちゃんぽん」は、スープの美味しさコク感が一層アップしています。エビのサイズも大きめに。そして、パッケージの商品名は「ちゃんぽん」の文字がしっかり目立つようになりました。
『お水がいらない』、2020年度の目標は、「110%は必達、120%3000万食を目標に」と澤田営業第2部長。新コンセプトのレンジ調理『美味探求』が加わって、夢のような120%も可能では、と思われます。
新商品の他に、地域ラジオ番組とのコラボ商品も展開します。また、今年から栄養表示で消費者の関心の高い、炭水化物内の「糖質」表示も実施していきます。
(㊧から)福田マネージャー、和田社長、齊藤部長、澤田部長。『お水がいらない』は今年、NBだけでも全21品と充実します。