冷凍食品News

AIを活用して「大阪王将」ブランド冷凍餃子を生産・イートアンド「関東第二工場」竣工

イートアンド㈱食品事業の代表商品、家庭用冷凍食品の「大阪王将 羽根つき餃子」シリーズは、今年も二桁増が続く絶好調。キャパシティいっぱいになってきた関東工場(群馬県邑楽郡板倉町泉野2丁目)の隣接地に建設を進めていた関東第二工場が11月13日に竣工しました。

竣工式で挨拶に立った仲田社長は「昨日、第2四半期決算発表の席で、日本一の冷凍餃子工場と言ってしまいましたが、それを目指せる体制になったということ」「夢がいっぱい詰まった工場ができました」と関係者への感謝を述べました。

12月の本格稼働に向けて現在テスト稼働中です。大きなポイントは、AIを活用した省人化、品質管理体制の強化、です。また、『フタいらず』で焼けるようになった「大阪王将 羽根つき餃子」がより良い品質になる新生産ラインが注目できます。15日メディア向けの内覧会が開かれました。

まずは関東工場改め「関東第一工場」を見学通路から。二桁増で伸び続けている「大阪王将 羽根つき餃子」の製造は現在3直(1日3交代)体制でフル稼働しています。1時間あたり9000粒を包む成型機が3連で2万7,000粒、それが3ラインで計時間あたり約8万粒を製造しています。第一工場では、冷凍食品の餃子・水餃子の他、外食店向けのチルドの餃子の具、皮、さらにめん類を毎日・365日稼働で製造して店舗に配送しています。

新しい「関東第二工場」は、冷凍食品の餃子と水餃子を生産します。

第二工場外観。右の道路の反対側が第一工場。



玄関には、イートアンドの工場のコンセプト「幸せ発信基地」のパネル。コーポレートスローガンが『おなかいっぱいの幸せ』ですから、工場はその「幸せ」を発信する基地なのです。


従業員は出社したらまず、掃除機のような「ヘアー取るミング」で頭をとかします。衛生的な製造への第一歩。そしてロッカーに。私物は全てロッカーに入れて、

清潔な作業着に着替えて、

エアシャワー。外国人技能実習生にもわかりやすいように、衛生管理事項が掲げてあります。そして手洗いをして生産現場に。

 

油いらず、水いらず、フタいらずで焼ける「大阪王将 羽根つき餃子」の要、油・水・羽根の素を製造する工程を説明する商品本部長山本常務です。この部屋から羽根つき餃子ラインに油・水・羽根の素が供給されていますが、そのつけ方はヒミツ。

下処理工程。キャベツの芯に赤い光が当たっています。

キャベツの芯の大きさを自動検知して一瞬でカット!

外側、芯を取り除いで洗浄工程へ。キャベツを置く作業は現在人手ですが、ロボットアームの導入を計画中とのこと。

きれいに洗って、脱水、カット工程へ。

食感とジューシーさを保つ7ミリカットに。

豚・鶏肉と野菜、にんにくなどをミックスして具を作り、

フレッシュさを保ちすぐ成型ラインに自動供給されます。

成型した餃子はロボットアームがつまんでトレイに入れます。新型成型機の能力は9000粒。1ライン4台の成型機です。「フタなしで焼けるようになった羽根つき餃子が、より美味しく焼けるようにミミを小さめに成型しています」と山本常務。トレイに乗った餃子は、新たにAI活用の画像解析によって個数確認と異物チェックを行います。

チェック済みの餃子は、加熱、凍結ラインへ。凍結機は第一工場はトンネルフリーザーでしたが、第二工場はスパイラルフリーザーに。凍結時間は15分から30分に変わりますが、トータルで生産効率はアップ。凍結機の変更により、皮の水分、皮肌のなめらかさを保って凍結するという品質アップを実現しました。

一方、水餃子シェア№1、「大阪王将 ぷるもち水餃子」のラインは、成型機の能力1時間あたり7200粒、成型機6台で時間4万3200粒の能力。

「この皮の弾力が、ぷるもちのポイント」(山本常務)

凍結前の出来立て水餃子です。特別許可を頂いて現場で試食。美味!

 

羽根つき餃子は、金属探知機検査後、餃子のたれを加えて包装機へ。

X線検査後、梱包工程へ。

ロボットが自動箱詰め。

これは、水餃子の自動計量包装。

現在は目視確認で箱詰めしていますが、ここもロボット化を進める予定です。

パレットに自動積み込みをして製品倉庫へ。アームが賢く積んでいきます。働く人にやさしい工場へとどんどん進化中です。

工場を案内いただいた山本常務です。

実は、、、

関東工場トータルで、羽根つき餃子は1.5倍、ぷるもち水餃子は2倍の生産能力になります。羽根つき餃子は新工場にもう1ライン導入できる余力を残しています。「12月にフル稼働を目指します」(星野常務)。増強された関東工場で主力商品を増産。関西工場ではバラエティアイテムを中心に生産する体制となります。新商品の開発も加速しそうです。

「おなかいっぱいの幸せ」をいただき、取材終了。一番奥のボリューミーな炒飯は、将棋会館で話題の「大阪王将 王将戦」の将棋めしです。

 

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