冷凍食品News

JCコムサ、リトアニアのマンティンガ社と提携、ダークブレッドなど差別化商品で冷凍パン市場に本格参入

リトアニアの冷凍パンメーカー、MANTINGA(マンティンガ)社のクレメンカス・アジェンタス会長です。手に持っているのは、同社の技術力がよく分かるカラフルに色付けをしたクロワッサンです。このたび、ビジネスパートナーのジェーシー・コムサとの業務提携調印、日本市場に向けたPRのために来日しました。

 

4つのノズルによって、生地の中にも多層の練り込みができるそうです。ドーナツも多層のデザインが可能、そしてカラフルで個性的です。試食用に切り刻まれていますが。

ジェーシー・コムサとマンティンガ社は既に取組みを開始して4年、日本向けの製品が毎月コンスタントに輸入されるようになって2年経過しています。

アジェンタス会長が手に持っているのは、既に市販されているガーリックバゲット㊧、業務用のミニフレンチロール。他に生協向けのパッケージも人気商品。既存商品3種類で月間10コンテナ以上の輸入が続いているとか。2月15日の提携調印により、ジェーシー・コムサは冷凍パン市場に本格参入を表明しました。今回は新たに、3種類の特長あるパン、カラマタオリーブブレッド、ライ麦入りダークブレッド(黒パン)、スペルト小麦とビートルート入りの手編みブレッド、の輸入販売をスタートします。ライ麦サワー種を使用して長時間発酵、石窯で焼き上げたパンは、95%焼成済み。冷凍のままオーブン約12分で仕上がります。「ピザをはじめ50年以上の実績があるジェーシー・コムサと提携できることは当社にとってとてもラッキーなこと」と技術的な交流でより良い製品づくりに意欲を燃やすアジェンタス会長です。

今週、幕張メッセで開催されたスーパーマーケットトレードショーに出展、ブースで多彩なマンティンガ社の製品を展示して大いに注目を集めました。ジェーシー・コムサ大河原愛子会長を挟んでマンティンガ社アジェンタス会長とご子息で現在事業副本部長の職にあるマンタス・アジェンタス氏。約1,000種ある製品の中から日本のユーザーが個別に関心を持ったものにも今後対応していく方針です。

リトアニア大使館からの応援も受けて、トレードショー会期中は大いに注目を集めました。

「リトアニアは汚染の無い豊かな大地に恵まれていて良い食材が豊富。加えて自ら開発に携わるマンティンガ社アジェンタス会長の情熱が素晴らしい」と語り製品を紹介するジェーシー・コムサの大河原毅代表。

日EUのEPA発効により、パン(リッチな生地)にかかる21.3%関税は段階的に下がり、6年後はゼロに、そしてリーンな生地のパンにかけられている9%の関税も9年をかけてゼロになります。「日本の消費者の方々により良い条件でお求めいただけることになる」とアジェンタス会長。

北欧バルト三国の1国、リトアニアでは、第二次大戦中に在リトアニア日本領事館で杉原千畝氏がユダヤ人に「命のビザ」を発行したことが知られていて、国民は親日的。数年前に映画になったことで日本からの観光客も多くなっています。加えて「小麦ごはん」メーカーを標榜するジェーシー・コムサによりパンの輸入販売が強化されることで、一段と親しみの持てる国になってきそうですね。

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