第68 回日本生協連通常総会「コープSDGs 行動宣言」を採択
6月15日に都内で開催された日本生活協同組合連合会(本田英一会長理事)の第68回通常総会会場です。議事を終え特別アピール「コープSDGs 行動宣言」を採択しているところです。SDGs=エスディージーズ、と読みます。Sastainable Development Goals の頭文字、2015 年に国連で採択された「持続可能な開発目標」です。
「コープSDGs 行動宣言」:SDGs を実現するための7 つの取り組み
〇持続可能な生産と消費のために、商品とくらしのあり方を見直していきます
〇地球温暖化対策を推進し、再生可能エネルギーを利用・普及します
〇世界から飢餓や貧困をなくし、子どもたちを支援する活動を推進します
〇核兵器廃絶と世界平和の実現をめざす活動を推進します
〇ジェンダー平等(男女平等)と多様な人々が共生できる社会づくりを推進します
〇誰もが安心してくらし続けられる地域社会づくりに参加します
〇健康づくりの取り組みを広げ、福祉事業・助け合い活動を進めます
生協運動が既に実践してきた取り組みですが、「ミッションは世界全体につながっている」(本田会長理事)という考えで具体的な項目を上げて採択したのです。
全国の生協トップが一堂に集う総会では、事業報告も今どき仕様で20分のVTRにまとめています。商品事業の大きなテーマはエシカル(Ethical)、倫理的消費です。「それは誰かの笑顔につながるお買い物」と表現しています。つまり、フェアトレード、地球環境保全に配慮した原料、豊かな地域への貢献、くらしの助け合いにつながる運動に基づく商品など。冷凍食品では、「北海道のそのまま枝豆」、水産資源を守る漁業で獲った「骨取りさば」製品など紹介されました。
「調理冷凍食品は好調」(嶋田専務理事)とのこと。コープ商品のサブブランドで展開している離乳食・幼児食の「きらきらステップ」は、生協宅配ならではの開発、供給商品。
上質、こだわりのある「コープクオリティ」の商品開発も進んでいます。
冷凍食品に限らずさまざまな商品開発の幅が広がる一方で、格差社会といわれる中、人々のくらしの支援も課題です。「フードドライブ」、余剰食材を低所得者支援のフードバンクへ供給する取り組み、子育て世帯の見守り巡回などの活動も紹介されました。