ピザ協議会総会、設立30年目の事業スタート！　4年ぶりの面談交流会を開催

ピザ協議会（安井晴彦会長）は3月16日、東京・内幸町のTKP新橋カンファレンスセンターで2023年度定時総会を開催しました。総会終了後は来賓や賛助会員、プレスも交えての報告会、講演会、交流会を開き、65名が参集する盛会でした。コロナ禍を経て面談形式の会合は実に4年ぶり。協議会では、昨年8月に発表したピザマーケット調査で初の3000億円突破したことをはじめ、今年度が30年目の事業年度で2024年に設立30周年を迎えるという節目の年です。

報告会で安井会長は、2021年度ピザマーケット末端売上推計値が前年比111.3％、3148億円余りと、成長し、初回の調査（1993年度実績）に比較すると、1.8倍に迫る数値と説明。物価高騰など昨今の情勢にふれながら、「ピザ協議会では、かねてより、「ピザは世界の人気者」「ピザはバランス栄養食」というキャッチフレーズを掲げ、ピザの食品としての価値を訴えています。今こそ、手軽に美味しく食べられる、満足度の高い食品、共に食べる人を笑顔にさせる価値、さらに、たんぱく質やカルシウム豊富で栄養バランスのよい食品としてのピザを訴え、人々の生活を笑顔で支える業界として、さらなる発展を目指してまいります」と語り、役員新体制を紹介しました。

【ピザ協議会　2023年度　役員】
会長:安井晴彦 ㈱トロナジャパン　商品本部　商品開発部長
副会長:長田昌之 日本ハム㈱　加工事業本部マーケティング推進部部長代行
※4月1日～加工事業本部　マーケティング統括部　マーケティング部　部長
理事:遠藤敏之 ㈱トレビ　取締役
理事:小瀬川竜哉 丸大食品㈱　調理加工事業部　調理加工マーケティング部　部長
理事:中村　茂 ㈱デルソーレ　執行役員　食品事業ユニット　営業推進室長
理事:金谷信一郎 マルハニチロ㈱　市販用冷凍食品部　部長
監事:青木純一 伊藤ハム米久ホールディングス㈱　加工食品事業本部 事業戦略統括部 マーケティング部　部長
※任期2024年3月
名誉会長:大河原愛子 ㈱デルソーレ　代表取締役会長

（写真㊨）大河原愛子名誉会長、㊧安井晴彦会長。30年目の事業スタートにあたり、安井会長は、「ピザビジネスとして育て、大きく発展させる目的をもって会の設立を導いた大河原名誉会長」へ感謝の言葉を述べました。大河原名誉会長も「コロナ禍も明けたくさんの方々が集った。ますます意義のある会に」と述べました。

来賓祝辞は、製粉協会の山田貴夫会長（日清製粉社長）、

農林水産省大臣官房　新事業・食品産業部 外食・食文化課の須永新平課長。

記念講演は、「ナポリピッツァの今日」のタイトルで、渡辺陽一元パルテノペ総料理長・南イタリア料理研究家（元真のナポリピッツァ協会日本支部副支部長、「至福のナポリピッツァ」著者）。渡辺氏はナポリピッツァの由来から、昨今変化してきた現状、流行の作り方などを解説し、多くの関心を呼びました。

日本では通称『でかフチ』とも呼ばれる、ピッツァ・コンテンポラーネアも最新動向の一例です。

渡辺氏が紹介した参考資料。ヴィンチェンツォ・カプアーノ氏による動画「カプート”ヌーヴォラシリーズ”を使ったピッツァ・コンテンポラーネア。

また、若い職人を中心に、ピッツェリアにも新しい傾向が出てきているとのこと。

渡辺氏が紹介　ワインと共にゆったりと楽しむピッツァを提供している　Pizzeria Da Lioniello

講演会後は、新賛助会員（群馬製粉、TMK、明治）を中心に、食材、機器に関する情報交流会が開かれました。