2021年冷凍めん生産量 17億8669万食 前年比88.9% 市販用はコロナ禍前を上回る生産量
一般社団法人日本冷凍めん協会は3月30日、2021年「冷凍めん年間生産食数調査」結果を公表しました。それによると、昨年1年間の冷凍めん生産食数は、17億8669万食で、前年比88.9%でした。コロナ禍にあって市販用需要が急増した2020年は20億食を突破しましたが、それに対して2021年はマイナスとなりました。(調査協力40社)
2021年生産食数は、市販用9億7739万食(前年比86.8%)、業務用8億930万食(同91.6%)と市販用、業務用ともに前年に比べて減少しましたが、コロナ禍の影響がなかった2019年比では、市販用は110.8%と二桁増加しています。一方、業務用は同年比で83.4%と大きくダウンしています。
2021年の市販用を品目別に見ると、うどんは減少していますが、パスタ、中華めん、日本そば、焼きそば共に、2020年の実績からさらに伸びています。
冷凍めん協会では、「市販用の伸びが止まったのはもともとボリュームのあった市販用のうどんが落ち込んだからと考えられる。要因は2021年初冬が温かく、鍋需要が減ったため、2021年10~12月の生産量が大きく落ちた、鍋つゆ関連の業界でも同様の状況が見て取れる」とコメントしています。
需要全体を盛り上げるには、観光、外食需要の激減している業務用の回復が待たれるところです。
また、協会では市販用について「コロナ禍で冷凍めんの一般消費者への認知度は確実に伸びた。簡単便利で美味しいというイメージも広がった。この伸び広がりを定着させることが必要」としています。
「食品業界で他に例のない、冷凍めん業界、冷凍めん協会の商品の安全への取り組み、『RMK認定制度』、『RMKマーク』の意味知って頂くこと、かつ業界内でRMKマークの付いた商品を増やしていくことが課題」とのこと。