冷凍博士、語る「最後はArt。Loveかも」
食品冷凍学の権威、東京海洋大学教授、鈴木徹先生が、静かに、熱く語りました。聴講したのは冷凍食品メーカーの開発関係者。「冷凍食品技術研究会」の講演会です。
曰く「食品の価値は、近代的科学技術論ではカバーしきれないものがある」。
「テクノロジー(How to)とサイエンス(Why?)の間を行ったり来たりが『研究』ということになるが、もう1点加えた三角形の頂点があるのが食品の世界。それは、例えばシェフが技を発揮して美味しいものをつくるといったモチベーション。Art、、、いやLOVEかもしれない」
深い話をありがとうございます。
冷凍食品は温度帯で区別されますが、肉、魚、野菜、穀物、乳製品・・・あらゆる食材にかかわるもの。いわば全て網羅できる食品です。食品加工の生み出す価値とは何かを考えるのに、最も適した食品だと鈴木先生に教えていただきました。
残念ながら、同研究会は今月解散。最後の講演会でした。