冷凍野菜「スチベジ」の勝美ジャパン、TOKYO PRO Market上場記念パーティ開く
㈱勝美ジャパン(東京都中央区、山崎裕康社長)が7月30日に、東京・紀尾井町の赤坂プリンスクラシックハウスで開催した、東京証券取引所 TOKYO PRO Market 上場記念パーティーで提供された、同社商品、冷凍おひたしベース・菜の花を使用した「蒸し菜の花おひたし」です。
自然解凍して彩りの人参を足して混ぜただけ。歯ごたえも風味もよく減塩仕立てで美味しいです。
全国のメディカル給食(医療機関や高齢者施設の食事)で採用されている、勝美ジャパン自慢の逸品です。メディカル給食市場で、同社の冷凍野菜がなぜ人気かというと、美味しいからです。美味しいから残食なく完食してもらえます。つまり、患者さんや施設利用者の皆さんの食事を管理する栄養士さんにとって、嬉しい食材なのです。
21年前に創業、”低温スチーム蒸し野菜”という独自の技術で開発した冷凍野菜、しかもメディカル給食市場のニーズに合わせたさまざまなカットなど、商品研究と開発を進めて。今年度(2024年11月期)の売上予想は21億円、経常利益2億700万円です。
かねてよりの計画通り、勝美ジャパンは、7月30日に東京証券取引所 TOKYO PRO Market に 株式を上場しました。同日夕刻の上場記念パーティーでは冒頭、当日の東証での様子が動画で紹介されました。会には国内外から124人が参集して、同社の上場を祝いました
山崎光紀取締役副社長㊨
来賓代表の登壇は、冷凍野菜専業大手のライフフーズ、矢野良一社長でした。矢野社長はスチベジの独自性を高く評価、「16年前からご一緒した勉強会で、将来の夢を語る場面があり、当時から株式上場とおっしゃっていた。有言実行。山崎社長の強いリーダーシップと専務のお力で達成されたと思います。しかし、これはゴールではなく、スタンダード上場を目指して既にスタートされています。輝かしい未来をお祈りします」と祝辞を述べました。
上場アドバイザーを務めた日本M&Aセンターの霊山(よしやま)啓之課長。
商工中金上野支店の福谷英慈支店長と祝辞が続きました。
メディカル給食向けの販売で実績のある、東京中央食品の鯨岡秀光取締役営業本部長の発声で祝杯を挙げました。
勝美ジャパンは今年、新たな生産拠点としてインドネシア・北スマトラの高原地帯に、現地パートナーの新工場が完成し、9月から冷凍葉物野菜の生産をスタートします。当日のパーティには、海外パートナーが多数出席し、また、ビデオレターによる祝辞も披露されました。
12年間にわたる商品開発、供給のパートナー、中国・莱陽圃豊食品。チョウ総経理が祝辞。また、通訳をした青島智兵国際貿易のオウ総経理(写真㊨)も続いて登壇して祝辞を述べました。
インドネシアのパートナー、PT. Toba Agro Mandiri社、リチャード社長が挨拶。
インドから
エジプトから
トルコからのビデオ祝辞。海外パートナーとの密接な連携がうかがえます。
終盤、勝美ジャパンの20余年の歩みがスライドで紹介されました。「美しく勝ちたい」という思いが社名の由来と初めて知りました。
確かに、ブレイクしたきっかけの商品は、業界初の「冷凍水煮大根」でした。
早く煮える、レンジで解凍もOKの「蒸大根」は、昨年家庭用も発売。イオンリテールのスーパーで販売しています。「素揚なす」も人気。
同社の躍進は、メディカル給食に特化した2013年からでした。
山崎社長は、「お客様に『愛』され、学び尽くすことで得る『知』、そして問題が起きれば『反省』することにより『発展』することができる」と4つの経営理念を語り、一層の発展を誓い謝辞としました。
専門紙取材に応じた山崎社長は、「新工場は非加熱摂取できる葉物を中心に力をいれます。新事業の冷凍弁当は、原材料の直輸入で価格を下げて対応して、いずれはアメリカの日系人向け高齢者施設へ輸出したい」と事業拡大の戦略を語りました。スタンダート上場を目指して、5年後67億円の目標を掲げました。