冷食協、昨年の冷凍食品生産高発表、生産数量3.3％減、生産金額2.1％増7799億円で過去最高
日本冷凍食品協会は、4月19日、令和５年(2023年1月～12月)の冷凍食品の生産・消費調査結果を公表しました。それによると、同年の冷凍食品国内生産量は、協会員351社・422工場で、前年比3.3％減の154万6千トンとなりました。一方、生産金額（工場出荷額）は同2.1％増の7,799億円で、過去最高数値となりました。
生産数量は、家庭用、業務用ともに減少し、３年ぶりに業務用が家庭用を上回りました。出荷額は家庭用、業務用ともに増加して、引き続き家庭用が業務用を上回りました。
品目別生産量では卵製品が前年比113.9％、春巻同104.4％、うどん同100.5％、鶏唐揚同100.9％などが前年数値を上回っていますが、多くは減少しました。
国内生産量の上位品目は、1位うどん、2位コロッケ、3位ギョウザ、4位炒飯は前年同様ですが、5位にラーメン類（前年6位）、6位にハンバーグ（同7位）、7位パスタ（同5位）と入れ替わりました。
冷凍野菜の輸入高【財務省貿易統計】は、輸入数量111万9千トン（前年比97.4％）と減少しています。一方、輸入額は3042億円（同107.8％）と円安を背景に大幅増で、初めて3000億円台となりました。
◆調理冷凍食品輸入量調査と冷凍食品国内消費量
調理冷凍食品の輸入量（協会員33社対象調査）は、21万5千トン（前年比92.1％）、輸入額1631億円（同101.7％）でした。
冷食協では、冷凍食品国内消費量を国内生産量、冷凍野菜輸入量。調理冷凍食品輸入量を合算して「冷凍食品国内消費量」としています。同消費量は288万トン、前年比96.6％。国民1人当たり換算の年間消費量は、23.2kg（前年23.9kg）となります。冷食協では、「会員以外の商社、流通業者等が輸入しているものを考慮すると、実際の消費量はこの290万トンを上回るものと考えられる」としています。
