冷凍炒飯 期待の新商品「Wキムチ炒飯」 炒めキムチと追いキムチ(ニチレイフーズ)
ニチレイフーズは1月11日、2024年春季新商品発表会を開催しました。家庭用冷凍食品の新商品は12品、リニューアル品は17品ですが、中でもヒットの予感がする目玉商品が「W(ダブル)キムチ炒飯」(420g)です。
Wの意味は、「炒めキムチ」と「追いキムチ」の2つを使用しているから。同社の看板商品「本格炒め炒飯」と同様、三段階炒め製法により、パラッと仕上げていますが。第一段階炒めの工程で、卵と共にキムチを炒めているのがポイント。さらに三段階炒め後に、「追いキムチ」を加えてパックしています。これにより、旨味が引き立つしっかりとした炒め感があり、さらにシャキッとした食感のキムチも味わえるキムチ炒飯に仕上がっています。
これは、発表会での少量の試食品ですが、まんべんなくキムチ色に炒め感があり、かつ、シャキッと食感の具材としては大きめの白菜キムチが入っています。奥深い味わいは、4種の醤(ジャン)、蝦醤(シャージャン)、豆板醤、XO醤、コチュジャンを使用しているから。具材比率26%なので、食べ応えを感じさせる炒飯です。420gなので、半量で210gとなると、少なめかなぁとも思いますが、辛いので、何かおかずと共に味わいちょうど良いかもしれません。
キムチ炒飯は、自分で作ろうとすると水分が気になり、なかなかうまく仕上げることができません。「関心度が高い、外食でも頻出のメジャーメニュー」(清川吾朗執行役員家庭用事業部長)であって、量販店むけのプレゼンテーションでも大好評とか。ヒット間違いなしの予感、ですね。
実は、キムチは自家製というこだわりです。つまり、この炒飯のために作ったキムチ。炒め用のキムチは、製造工場である、キューレイ第三工場(グループ工場、福岡県宗像市)近隣から、塩漬け白菜を調達して専用炒め用キムチを工場内で製造しています。「追いキムチ」は、グループ工場である山東日冷食品で製造し、冷凍して品質を安定させて輸入しています。聞けば山東日冷食品の所在地周辺(山東省煙台経済技術開発区)は、韓国系住民が多く、本格キムチ製造に適した環境とか。
冷凍米飯類の牽引役は、同社「本格炒め炒飯」をはじめとする、シンプル炒飯(チャーシュー、卵、ネギの具)が主流で、第二の柱となる炒飯メニューが待望されていましたが、どうやら、この「Wキムチ炒飯」がその役目を担いそうです。そのまま食べる他、ビールのおつまみにもなりそうな、旨辛炒飯です。2月1日全国発売。