オランダ農業振興会10周年、「安全で美味しくサステナブル、動物にやさしいポークの代名詞に」ファンデルフリート駐日オランダ大使が祝辞
オランダ産の日本向けテーブルミート「オランダ風車豚」(麦仕上げ三元豚)のロゴ表示キャンペーンをはじめ、養豚先進国オランダ産豚肉の販売促進事業を行うオランダ農業振興会(東京都豊島区南池袋、塚田務代表)は、設立10周年を迎えての記念セミナー「オランダの豚肉産業における家畜福祉とサステナビリティ」、並びに記念レセプション「オランダポークナイト(感謝の夕べ)」を3月13日、パレスホテル東京で開催しました。オランダ産豚肉の輸入・販売を担うサプライヤーはじめ、オランダポーク料理コンテストを主催する(一社)全日本司厨士協会の宇都宮久俊会長はじめ幹部、有名ホテルシェフなど約90人が出席しました。
レセプションには、駐日オランダ王国(特命全権)大使、ペーター・ファンデルフリート閣下が来賓代表祝辞に立ち、オランダから日本へ昨年輸出された農産物のトップが豚肉、次いでチーズ、ペットフード、ココアパウダーであることを披露。「オランダ農業振興会設立前の豚肉輸入実績はわずか6000トンでしたが、昨年は4万5000トンと10年で8倍近くの伸びを記録しました。オランダ風車豚キャンペーンをはじめ、ホテル・レストランでのメニューフェア、メニューコンテスト開催などを通じ、日本のシェフの皆様に高品質と美味しさ、安全性を知っていただけた」と同振興会の貢献を高く評価しました。
また、当日開かれたオランダ養豚業における動物福祉・サステナビリティに関するセミナーの意義を指摘し、「コロナ禍明けの今年、より多くのイベントを通じて、オランダポークが、安全で美味しく、サステナブル、動物にやさしいポークの代名詞になることを願っている」とオランダ農業振興会の活動に感謝のことばを述べました。
(写真㊧から)オランダ大使館波多腰ちとせ農務補佐官、セミナー講師;オランダ食肉中央協議会(COV)会長ローレンス・フデマーカー博士、オランダ大使館デニーズ・ルッツ農務参事官、セミナー講師:ヴィオンフードインターナショナル マリカ・フレークン セールスオフィサー、ファンデルフリート大使、オランダ農業振興会塚田務代表、同小泉雅実マネージャー。
セミナー開会にあたり、主催者挨拶に立った塚田代表は、「世界の養豚・豚肉生産をリードするオランダでは、家畜福祉やサステナビリティについて、他国に先駆けて先進的に取組んでおり、消費者はそれらをよく理解して豚肉購入の際の選択肢のひとつとしています。日本でも今後、豚肉生産、選択のポイントになってくるでしょう。本日のセミナーを通じ、オランダ産豚肉の優位性を知っていただき、今後の選択の一助になればと思います」と述べました。
フデマーカー博士の演題は「家畜福祉とカーボンフットプリント:より良い取組みとその証明」。博士は、CO2 排出量の計測でヴィオン社が最先端の実績を持ち、商品パッケージ表示も行い、消費者の商品選択の一助をしていることを紹介。また動物福祉では、労働者の意識アップを図るため、AI監視カメラを設置して、専門家が評価、施設の改善を進めていることが報告されました。
ヴィオン社フレークンセールスオフィサーの演題は「今、そして未来を生きる人々に大切な食品を継続的に生産するヴィオングループ」。
冒頭に、ヴィオン社のロナルド・ロトゲリンクCEOがVTRで登場し、「企業の透明性」を追求する姿勢を紹介しました。フレークンオフィサーは、ヴィオン社が豚肉生産で量から価値への転換を図り、CO2排出量を少なく最適なサプライチェーンを築いていること、発酵乳飼料で育てた健康な『発酵いきいき豚』の生産などを紹介、「農家には未来を消費者には違いを与える」取組みとしました。
セミナーに続いてのレセプションでは、塚田代表挨拶に続き、ファンデルフリート大使、フデマーカー博士が祝辞を述べ、オランダ大使館のルッツ農務参事官が乾杯発声を行い、祝宴に入りました。
祝宴メニューを紹介したパレスホテル東京の斎藤正敏取締役総料理長です。斎藤総料理長は、かつて約3年半、オランダ・アムステルダムのホテルで働き、豊かな美味しい食材に驚いた思い出を語りながら「本日はオランダを感じていただけるさまざまな食材を使用しています。ニシン、ホワイトアスパラガス、アンディーブ、乾燥えんどう豆、タラ、ムール貝、乳製品など。そして素敵な名前の『オランダ風車豚』」とメニューを説明しました。
レセプションのコース料理のメインは「オランダ風車豚 ロース肉の真空調理&バラ肉のラグー」でした。しっとりやわらかく仕上げた絶品の風車豚ロース料理でした。
宴半ば、オランダ農業振興会小泉マネージャーから、同会の販促企画を振り返るプレゼンテーションが行われました。