待望のお弁当商品を限定復活、牛カルビマヨネーズ→「牛カルビマヨ」、肉巻きポテト→「ポテト肉巻き」
マルハニチロお弁当用冷凍食品の人気アイテム「牛カルビマヨネーズ」と「肉巻きポテト」は、2022年9月に起こった広島工場火災により、生産ストップの状態が続き、予想通り同社には問い合わせが相次ぎました。販売再開の声に応えて、発売地域限定ではありますが、代替アイテムを2023年3月から発売する準備が整いました。
「牛カルビマヨ」(5個入:100g)
関東工場(群馬県)にある「照り焼ソースの鶏マヨ!」生産ラインを活用して、マヨソースをインした新商品「牛カルビマヨ」に仕上げています。見た目は少し変わりますが、ごはんが進む「牛カルビマヨネーズ」の焼肉のタレ味レシピそのままです。関東・中部エリア限定発売です。
「ポテト肉巻き」(5個入:92g)は、刻んだポテトをお肉で包んで揚げています。休売中の「肉巻きポテト」はフライしたポテトが少し出っ張っていたのが特徴でしたが、残念ながら“巻ける”製造機は焼失しています。
新商品「ポテト肉巻き」は、粗く刻んだポテトとマッシュポテトを中具に押し出し式に成型して揚げています。マルハニチロ九州で生産。発売地域は、北海道・東北・九州です。ちょっと食感は異なりますが、好きなメニューのコンビネーション。お弁当やおつまみに便利なアイテムの復活です。
マルハニチロ加工食品ユニット市販用冷凍食品部事業企画課の林聡史課長にお話をうかがいました。
昨年9月下旬、やはり大人気商品の生産がストップするということで、即対応策の検討に入ったそうです。「売場で見あたらないけどどこで買えるのか」「お弁当にあれがないとさみしい」といったファンの声が寄せられる中で、他の工場で工夫をこらした結果、「牛カルビマヨ」「ポテト肉巻き」が誕生しました。数ヶ月で生産体制を整えるのはかなりの苦労があったようです。広島工場で生産していた大きなカテゴリー、焼売類は未だ復活に向けての検討段階という状況です。
「牛肉オイスター焼そばの反響も良く、春夏は汁なし麺の提案を強化します。極旨!ももから揚げも含め新中華街シリーズは好調。探究心旺盛でこだわり派の赤坂璃宮新オーナーシェフ譚澤明氏(故譚彦彬氏の長男)監修により、品位の高い差別化された商品としてご提案していきます。また、新発売のワンプレート商品(おかずプレート2品)も今後ますます伸長する分野として開発に力を入れます」(林課長)
林氏、実は昨年発売されて以降話題のラーメン「えびそば一幻 あじわいえびみそ」開発を手がけた方。
-2年がかりの開発と聞きました。
林課長 2020年春、オーナーに“熱い手紙”を出してからです。2年ですね。
-最初は怒られて帰ってきた、という噂は本当ですか?
林課長 本気度を試されたのではないかと思います。スープを渡されました。レシピもヒントも一切教えていただけなかったですが。水産企業としてぜひ魚介系の有名なラーメンを製品化したかったですね。
-なるほど、本気度合いを認められたんですね。10数度、試作品のやりとりがあったとか。
林課長 調理して、食べるときに温度が下がってしまっているという指摘もありました。強いいこだわりのオーナーに認めていただけた監修商品として、今後も商品の販売拡大を進めます。
改めて「えびそば一幻 あじわいえびみそ」を食べながら、濃厚~、やっぱりうまい、と感じての取材でした。