日本生協連、2021年度冷凍食品供給高が過去最高590億円規模に、生協独自の『きらきらステップ』5周年
日本生活協同組合連合会のCO・OP『きらきらステップ』が発売5周年を迎えました。小分けに使えるおかゆや野菜ピューレ、ほぐしただけの白身魚、やわらかい食塩不使用うどんなどなど、子育て世代の組合員の声を活かした生協らしい開発商品です。冷凍食品だからできる無添加、小分け機能が高く評価されて、発売時に感動を覚えたことを思い出します。
『きらきらステップ』商品サイト
今では温度帯も広がっていますが、冷凍食品が主体であることは変わりません。“for baby”の冷凍食品は11品、“for kids(3歳まで)”の冷凍食品は7品と充実。2019年からは次の年代向け『きらきらキッズ』(3歳~6歳)も開発されて、冷凍食品の品揃えは2020年から始まり現在4品。
『きらきらキッズ』商品サイト
今やシリーズの取り扱い生協数は、店舗・宅配ともに約50生協に及び、日々子育てに頑張るママ&パパを応援しています。
『きらきらステップ』冷凍食品の2021年度供給高は、2017年度比で409%、『きらきらキッズ』冷凍食品の同供給高は前年比196%とほぼ倍増です。
今年は5周年記念のオンラインファンミーティングをはじめ、組合員の体験から作成するPRマンガ作成、商品の見直し強化を進めます。
「時空間超えの冷凍食品でママ&パパを応援」とシリーズの開発当初から携わってきた日本生協連第一商品本部冷凍食品部調理冷食2グループの神津茜美グループマネージャー。何も加えず冷凍の機能によって日々の暮らしを支える食品を提供できること。開発の想いと生活者の想いがひとつになって商品を育てていること。赤ちゃんや子どもに冷凍食品だから安全・安心が得られるんですね。5年前の感動再びです。
以上の発表は、12日にオンライン開催された「日本生協連 冷凍食品事業方針記者発表会」より。冷凍食品事業単独で日本生協連が方針発表会を開くというのは、おそらく初めてでしょう。2021年度の冷凍食品供給高は、約590億円(アイス含む)となり過去最高値でした。コロナ禍にあって需要急伸があった2020年度からさらに微増ながら上回って過去最高を更新しました。
宅配事業で微減という一方で店舗事業で伸び、全体で微増という前年比数字にときめいてしまいます。特に調理冷凍食品の成長に勢いがあります。もちろん、コロナ禍を背景とした巣ごもりで、予想を上回る注文があっても供給できずランダム抽選での供給という事態を何度も経験しながらの需要増数字です。
小分類で2021/2020、供給金額差の大きかったランキングです。主食系の商品、惣菜、スナックの需要増、そして『きらきら』シリーズの急伸ぶりが分かります。
2021年度のヒット商品です。
2022年新商品。
米飯類の人気№1の「オムライス」は2個入プラスチック袋包装をシール巻き付けに変更して20t/年のプラスチック削減をします。
日本生協連が2019年に決めたプラスチック削減目標は、2030年に2016年対比25%減。再⽣・植物由来プラスチック包材への変更50%です。
コープ冷凍食品初のRSPO認証パーム油を使用したマーガリンへリニューアルした冷凍パン(リトアニア・マンティンガ社、コープWブランド商品)。環境配慮型商品も拡大中です。
概況と方針を発表した冷凍食品部の長門哲也部長。今年度方針として、①各商品づくり②コスト改善への取組③価値訴求型商品の追求④安定供給への取組⑤組合員やお取引先から選ばれるコープ商品づくりを掲げました。