90年前の夏、大阪人は、冷凍イチゴを食べていた!!という話、です
日本の冷凍食品は、昨年100周年。今年は101年で「新世紀」。9月3日には発祥の地、北海道森町で、記念式が開催されるというニュースが入ってきました。101年前のパイオニア、葛原商店は道半ばに終わったのですが、90年前の夏(昭和6年:1931年)、日本では、初の市販用冷凍食品「イチゴシャーベー」が誕生しました。それは、大阪梅田の阪急百貨店で、アイスと一緒に販売されたのですが、大好評だったそうです。冷凍王子、西川剛史さんが、そのイチゴシャーベーを再現した映像(昨年制作)、ぜひご覧ください。
これが、西川さん製造の再現・イチゴシャーベー!! 梅田の阪急ではアイス売場に缶詰で販売した、という話なので、律儀に缶を買ってきて入れる、というところに西川さんらしさを感じます。実はイチゴシャーベーレシピはイチゴ半分、白砂糖半分なのです、、、私、山本もコメント出演して、試食させてもらいましたが、とっても甘かったです。なんせ、90年前、昭和6年の新商品。甘さ際立つ高級デザートだったと思います。人気を得て東京でも発売されたそうです。
イチゴシャーベーを開発したのは、戸畑冷蔵(北九州市、現日本水産)勤務の加藤舜郎氏。実は、昭和6年の前年、昭和5年、加藤さんが初めて作ったイチゴシャーベー試作品(失敗作)も西川さん作っています。
加藤さん、イチゴミルクが大好物。冷凍食品にすれば1年中イチゴミルクが食べられる♪と思い、こんな感じの試作品を作りました。しかし、解凍したら食感が悪かったため、翌年はイチゴをつぶしてみたら、美味しいシャーベー(シャーベット)ができあがったのです。美味しいものを食べたい!食べさせたい!と思うところから、開発意欲って湧いてくるんですね。