絶好調!コープ冷凍めんのヒミツ~秋リニューアルの「国産野菜の五目あんかけラーメン」がスゴイ
日本生活協同組合連合会(日本生協連)のCO・OP(コープ)商品が伸びていて、特に冷凍めんの勢いが良い、ということを聞き、日本生協連本部(東京・渋谷)に行ってきました。
とその前に、2021春新商品の試食。
4月から取り扱いを開始した新開発商品「豚キムチまぜうどん」(2食入:272g×2、参考価格398円税抜)。
もちもちとコシののあるうどん、豚肉に香ばしい炒め野菜の具。辛すぎず、甘すぎない旨辛キムチダレ。幅広い世代で食べられる具付きうどんです。内袋のままレンジで解凍調理できます。
汁なし麺人気は、パスタ類に始まって、中華麺やうどんにも広がって、2020年は一大トレンドになりました。日本生協連でも2017年発売の「CO・OP汁なし肉うどん」(2食入)が牽引して、具付き汁なし麺のカテゴリーの供給は、過去8年で2倍超とのこと。
春季リニューアル品の2品も試食。
「海老と炒め野菜の香ばし塩焼そば」(2食入:266g×2、参考価格498円税抜)。
えびのサイズをアップ、きくらげと直火釜で炒めた4種の野菜(キャベツ、もやし、にんじん、玉ねぎ)とほうれん草。もっちりとした中華麺、赤穂の天塩を使ったたれを増量して、しっかり旨塩味の美味しい焼そばに改良しています。
もう1品は、「《とれる》海老と炒め野菜の中華焼そば」(2食入:270g×2、参考価格498円税抜、供給エリア限定あり)。
こちらも、えび、きくらげに直火釜で炒めた4種の野菜(キャベツ、玉ねぎ、レッドピーマン、白ねぎ)とほうれん草、。コシのあるやや太めの中華麺に、オイスターソース使用のタレを増量して、より美味しさを追求しました。また、野菜量にも注目しました。従来品は特に野菜量をコンセプトにしておらず、生野菜換算で45g程度でしたが、生野菜換算で70gに増量して野菜がとれる『とれるマーク』をパッケージに印刷しています。
本品は、“炒め野菜”が大きなポイント。生産は、直火による鉄鍋の炒め工程が自慢の(株)キンレイ大阪工場です。
「工場では、例えばキャベツなら旨み・甘味が出るが火の通りにくい下部と柔らかい上部を分けて炒めるといったきめ細かな対応をしてくれています」と日本生協連第一商品本部冷凍食品部の藤田弥生さん(めん担当)。シャキッとした炒め感のある新商品、リニューアル品は、満足度の高い仕上がりになって、反響も良いとのこと。
春に続いて、秋季も炒め野菜たっぷりにリニューアルする「《とれる》国産野菜の五目あんかけラーメン」(1食/2食、参考価格248円/480円税抜、9月1日から)も、新旧合わせて試食しましたが、これがスゴイ!
同ラーメンは、2013年開発のロングセラー商品で、2018年には『1/3日分の国産野菜』『食塩量低減』を実施、供給高が急伸している商品です。
こちらが現行商品。濃縮スープの袋には、「ダマになりやすいので必ず水で溶かしてから加熱して、よくかき混ぜながら沸騰させてください」と注意書きが書いてあります。あんかけの“あん”になる、とろみの素(増粘剤)や油脂がスープの小袋の中に入っているため、よくかき混ぜて!と案内しているわけです。
一方、リニューアル品はこちら↓
濃縮スープからとろみの素、油脂がなくなってすっきりした風情です。
では「とろみ」はどこにいったかというと、、、
レンジ加熱する麺に直接トッピングすることに。さすが、独自の二段冷凍・三層構造(スープ・めん・具材)のテクニックを誇るキンレイ。
「スープがシンプルになることで、自由度も高くなりました。魚醤やオイスターソースを加えることで、中華らしい風味、深みのある味わいのスープになり、スープのとろみもアップしています」と藤田さん。「誰でも、いつでも美味しく作れるめん、野菜の美味しさを味わえるめん」を目指して開発を強化しています。
作り方がより簡単になっただけでなく、見た目も変わっています。
現行の五目あんかけラーメン。
リニューアル品です。彩りアップ、とろみアップ、具材もシャキッと炒め感が出ています。スープも奥深い味わいに。国産野菜7種(もやし、玉ねぎ、にんじん、ほうれん草、キャベツ、にんにく、しょうが)を合計118g(生野菜換算)使用。1/3日分の野菜がとれます。
日本生協連の2020年度冷凍食品供給高は、前年度比114%と伸びましたが、そのうち冷凍麺類は116%と全体を上回る伸びでした。麺のなかでもパスタは128%、うどん・そばは121%と大幅アップでした。やはり、在宅時間が長くなり、手軽にランチに食べられる冷凍めんが人気を得たようです。今年度は、今回紹介したように中華めんのリニューアルに力が入っていますので、めん全体でも、また大きく供給高を伸ばしそうですね。