家庭用冷凍食品で初の「MSC認証」
先日、大日本水産会賀詞交歓会で、日本の水産エコラベル制度「MELジャパン」の話が出ましたので、国内生産の家庭用冷凍食品(PB除く)で初登場となる国際機関エコラベル商品が先月発表された、という話題を取り上げたいと思います。
マルハニチロの「白身&タルタルソース」(6個入、150g)「白身魚タルタルソース」(6個入、126g)です。すでに人気商品ですが、今年3月1日からはこの「MSC認証」マークを付けて発売されます。2品共に水産原料の冷凍食品『Ocean Blue(オーシャン・ブルー)』シリーズで、工場も同じ(新石巻工場とグループ会社・マルハニチロ九州 )ですが、どこがどう違うのか?というと、1個当たりの重量です。従って微妙に価格が違う、というのがポイントでしょうか。
この2品は、持続可能な漁業で獲ったアラスカ産のすけとうだらを使用しています。さらに国内の生産工場は、そんな水産資源を適切に管理・加工していると認められた工場なのです。
さて、品質、価格を比較して買う、義理で買う、見栄で買う(^^;)などなど、、、いろいろな商品購入パターンがあると思いますが、エコラベルの付いたものを選択するのは、エシカル消費(倫理的消費)の一つと分類されています。ちなみに、日本生活協同組合連合会では、2017年からこのエシカル消費を重視した商品づくり、供給を大きなテーマに据えています。オリンピックの開催・運営も「持続可能な」ことが一大テーマで、使用する食材も同様です。
※MSC認証とは、自然環境や資源の保護に配慮した持続可能な漁業の認証制度を運営・管理する国際的な非営利団体である、海洋管理協議会(MSC:Marine Stewardship Council)の厳正な環境規格に適合し、資源管理や環境保全に関する基準を満たしている漁業と、そうした漁業で獲られた水産物を適切に管理する企業にのみ認められる証です。MSC認証には、漁業事業者が対象の「漁業認証」と、加工・流通事業者が対象の「CoC 認証」の二つがあります。
MSC認証の詳細