冷凍の半世紀、健康な食生活に貢献
昭和40年(1965年)、科学技術庁から出された「コールドチェーン勧告」から50年。
記念講演会がいよいよ開会いたしました。
会場は、東京海洋大学の品川キャンパス。元東京水産大学の校舎ですね。
主催は、日本冷凍空調学会・食品冷凍事業委員会。
食品冷凍事業委員会委員長は東京海洋大学の渡辺学先生。
コールドチェーン勧告に関連した時代背景など、基調講演をされました。
当時は東京オリンピックの翌年、いよいよ高度成長期。
栄養バランスの良い食生活を実現し、国民が健康で豊かな食生活を送れるように、また、食品のロスをなくすために、低温流通体系の整備は不可欠、ということでした。
確かに、昭和40年代はじめの人々の食生活は、炭水化物、塩分が多く、たんぱく質等が不足していたような・・・
「♪たんぱく質が足りないよ~♪」というコマーシャルソングを思い出しました。
農水省からの祝辞は、農林水産技術会議事務局・菱沼義久研究総務官。
昭和40年当時、農水行政も「コメばかりつくっていてはダメ。農水産物のバリエーションを豊かにして食の偏在を直し正しい食生活を」という一大テーマがあったそうです。
食品の低温流通は、国民の健康を支えるもの。冷凍食品は社会的な意義のあるものなのだと再認識いたします。