人においしく地球にやさしい
家庭に冷蔵庫、冷凍冷蔵庫が普及していく過程で、食中毒が劇的に減少、さらに、塩蔵品に頼っていた食生活が変化し、低塩になることで胃がん死亡率も減少!しているそうです。
2日に開催されたコールドチェーン勧告50周年記念講演会は、コールドチェーンと健康、という視点に光をあてた会合になりました。
「世界一受けたい授業」をはじめテレビでおなじみ、わが国の冷凍学の権威、東京海洋大学の鈴木徹先生
さまざまな角度から、コールドチェーン50年を振り返る講演が続き、最後に、鈴木徹先生を座長にパネルディスカッションが開かれました。
「マスで考えるのではなく、保管の場所や時間も分散し、それをリンクさせていく時代へ」
これからの50年、課題は何か?
地球環境への負荷を極力減らして、持続可能な社会に貢献をする。
賞味期限再考を含めた食品ロス削減への取り組みに尽力する。
全国各地、くまなくコールドチェーンを確率することで災害対策に貢献する。
地域の美味しいもの、良いものを次世代につなげていく。
超高齢化社会において介護食ニーズに応えていく。
急速凍結、保管、物流は発展。残るは、家庭や調理場での「解凍」に関する研究を深めること。
食品ロス削減の課題については、日本に対し世界からの批判が大きいという背景もあり、
来年度からの第3次食育推進基本計画には、食品ロス削減が重点課題の一つに盛り込まれます。
意識の転換が求められています。食品ロスの少ない冷凍食品が社会貢献できる場が広がるよう、業界の一段の努力が必要です。
講演会では、「人においしく、地球にやさしい」「Sustainable cold chain」といったことばが印象的でした。