冷凍幼児食「cotote(コトテ)」　グリコダイレクトショップで販売開始

江崎グリコは、同社初の冷凍幼児食ブランド「cotote（コトテ）」を立ち上げ、9月30日からグリコダイレクトショップ内cotote公式サイトで販売を開始しました。
冷凍幼児食「cotote(コトテ)」公式サイト

同社は1995年にレトルト食品「1歳からの幼児食」シリーズを発売した、いわば“幼児食”のパイオニア。離乳食の時期を過ぎたらすぐに大人と同じ食事を食べるのではなく、発育の程度に合わせて、咀嚼力や味覚の発達に配慮した幼児向けの食事を提供してきましたが、「彩りや食感など、レトルト食品でかなえられないところがあった」（木村幸生執行役員健康イノベーション事業本部長兼クロスリージョナル・ブランドリーダー）ことから、さらに進化した幼児食として、新ブランド「cotote」を立ち上げました。

発売当日開催した発表会で、㊧から木村執行役員、皆川祐輔健康イノベーション事業本部健康事業マーケティング部幼児ブランド担当、当日講演した大阪総合保育大学学長で同大学院教授の大方美香先生。

ブランド名、cototeには、「食経験をより良いものにしていく。子どもと手をつないで、親も一緒に成長していく時間を提供する」（皆川氏）という意味を込めています。

栄養バランスよく、彩りよく、また多様な食材を使って、子どもにおいしい食事を与えたいという親心と、日々働きながら子育てする忙しさに追われて十分にはできていないと感じるギャップを多くの子育て世代が感じている中で、「グリコとしてもっとできることがあるのでは」（皆川氏）と思い、開発を進めてきた冷凍食品です。

第一弾で発売した商品は、STEP１（1歳頃～1歳半頃）8品、STEP２（1歳半頃～3歳になるまで）6品。成長に合わせて固さやサイズ、味覚や味付けに配慮した、レンジ調理の1皿で、彩り良く仕上げています。子どもが多様な食材と出会えるよう、50種類の素材を使用しています。製造は国内協力工場。

「現代の家庭に寄り添う“新しい食体験”　現在の食育の考え方と実践的アプローチ」のタイトルで講演した大方教授は、「残さず食べる、偏食をなくすことを重視した従来の食育から、忙しい現代家庭の事情に合ったアップデートが必要」「いっしょに食卓にいて、一口でも、おいしいねと楽しめること、よく噛んでおいしさを感じ、ごっくんと飲み込めた成功体験を重ねることが五感の発達に大きく影響します」と語りました。時間がなくても、楽しく・美味しく・続けられる幼児食を実現するのが、cototeの冷凍幼児食、ということ。

価格は1食約800円程度。しかし少子高齢化の中で「共働き夫婦と祖父母を合わせて６ポケットと言われる時代。商品価値のあるものをお届けする」（木村執行役員）方針。また、人口増加を続けているアジア圏への輸出も冷凍食品なら視野に入れられる、という考えです。