冷凍食品News

「世界で必要不可欠な存在に」(大櫛社長):ニチレイ長期経営目標「N-FIT2023」・中計「Compass × Growth2027」発表

ニチレイは5月13日、本社PRルームで2025年3月期通期決算発表会見を開催、同席上、10年後の営業利益率10%、海外売上高比率40%などを掲げた新たな長期経営目標「N-FIT(Nichirei Future Innovative Tactics:エヌ・フィット)2035」並びに、3か年の新中期経営計画「Compass × Growth(コンパス・バイ・グロウス)2027」を発表しました。

長期経営目標では、2035年の〈ありたい姿〉として

ニチレイグループは、「食を通じての卓越した価値創造」と「高度な物流サービスから生み出される革新的なソリューション」で、世界の人々の豊かな食生活と健康を支え続ける企業として、国内外全てのステークホルダーからの信頼を獲得している

と掲げました。

つまり、唯一無二の食品メーカー、物流サービスという2つの柱で、「世界で必要不可欠な存在になる」(大櫛顕也社長)という10年後の姿。

目標数値は、売上高については掲げす、4つの2035年目標として、①営業利益率10%(現5.5%)②ROIC10%(現7.4%)③海外売上比率40%(現23.6%)④営業利益CAGR8%以上、を掲げました。

グループ長期経営戦略は、「収益力の強化と資本効率の向上」とし、①競争優位のシナジー効果のさらなる発揮②海外事業拡大スピードの加速③グローバル経営基盤の強化④企業価値向上に資する環境負荷低減⑤社会課題解決に繋がるビジネスモデルの確立、を掲げました。

同社2025年3月期は、売上高・営業利益ともに過去最高を更新。今年度から3か年の新中計では、3つのグループ中期経営戦略、①競争優位領域の深掘とグループシナジーの発揮②地域別戦略に基づく海外事業拡大③人的資本経営の推進とグローバルガバナンス等の構築、を実行し、営業利益率7%、ROIC8%、海外売上高比率30%を目指します。

ニチレイ 2025年3月期 通期決算・ニチレイグループ中期経営計画

★2024年度グループ冷凍食品売上高は2794億5200万円

ニチレイは、2025年3月期のニチレイグループ冷凍食品売上について、2794億5200万円、前期比4.0%増と発表しました。

業務用調理冷凍食品1100億600万円、前期比7.1%増、家庭用調理冷凍食品は935億4400万円、同7.0%増。農産加工品も243億7800万円、同2.8%増と伸長。その他部門では水産品、畜産品の低収益商材の削減を進めました。

家庭用冷凍食品では、健康志向ニーズをとらえた「むねから」が人気商品に。パーソナルユース向け麺類、ワンプレート品の「三ツ星プレートシリーズを拡販しました。

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