世界が注目! 大阪・関西万博でグルテンフリーラーメン~ケンミン食品「GF RAMEN LAB」
4月13日から始まる大阪・関西万博会場内で、グルテンフリーラーメンを提供するケンミン食品(本社:兵庫県神戸市)のレストラン「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」特設サイト「米粉ラーメン革命』前で、高村祐輝社長㊨と、アメリカ・ボストンの人気ラーメン店「TSURUMEN」店主、大西益央氏㊧です。
大西氏は同社のGFラーメン研究所所長を務め、グルテンフリーラーメン開発に携わってきました。大阪出身の大西氏が、顧客のグルテンフリー要望に応えるために、焼ビーフンのケンミン食品に依頼しようと考えたのがきっかけでした。GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店は、静けさの森エリアのEARTH TABLE~未来食堂内に出店しています。同店の向かって左隣は、「テラスニチレイ」、右隣はブラックモンブランが人気のアイスメーカー、竹下製菓によるカフェ「Earth Sweets」です。
GFしょうゆラーメン㊨は、税込1600円。チャーシューにもこだわり、肩(うで)肉とロース肉の2種類のチャーシューにメンマ、三つ葉をトッピングしています。GF焼ビーフン㊧は、税込1200円。これに、神戸の企業、カネテツデリカフーズの「ほぼカニ®グルテンフリー仕様」をトッピングしたメニューもあります。
このセットは、1日限定60食のこだわりスープのGFラーメン「GF黄金の鶏油しょうゆラーメン」(税込2600円)。「みやざき地頭鶏(じとっこ)」のみを使用して弱火でじっくり4時間かけて丁寧に炊いた鶏の清湯(チンタン)がベースのスープです。米醤油の旨味、香りの良い「かえし」で絶品のスープです。
奥のグラスは、兵庫県加西市の三宅酒造による地元、九会地区産山田錦を磨かずに醸造した微発砲酒「Q/ Q(クエ)」。おつまみは、「丹波篠山産丹波黒枝豆」(1日32食限定)です。丹波黒栽培を広めた老舗、小田垣商店が厳選した丹波黒枝豆は、10月のわずか3週間しか収穫できませんが、ケンミン食品の篠山工場で急速凍結することで、一年中おいしく食べられるプレミアム冷凍枝豆を商品化しています。4月7日のプレスデー、高村社長は「メニュー全て、まかない食材までグルテンフリー管理している外食店は、万博会場の中で当店のみです。お客様を迎えることができて大きな喜びを感じていますし、私自身、このテーブルで1杯のラーメンが出てきたときには感無量でした」と語りました。
先日のテストラン営業で、小麦アレルギーを持つお子さんが、初めてラーメンを食べることができたと親子で喜ぶ声を聞いたそうです。「夢が現実になった。大西さんと連絡しながらスープ開発を進めてくれた梅崎梨夏さんは、自身のお店を休業して、今回店長を務めてくれます。誰かのためを思って作る、という関係者全員の気持ちで成り立った店です」「グルテンフリーってあたりまえだけど、万博で始まったよね、と言われるような将来」を願う第一歩、とのことです。
大西氏による調理のデモンストレーション風景です。奥に梅崎店長。大西氏は、「アレルギーだから仕方なく食べるものではなくて、おいしいから食べたくなるグルテンフリーラーメンを作りましょうと高村社長と共に開発を進めました。2020年から開発して自信の持てる商品が出来上がっています。ボストンでは、毎週数人の人からグルテンフリーメニューは?と聞かれます。万博に来場する方の中に0.1%でもグルテンフリーを求める方がいらっしゃれば喜んでいただける」と語りました。
デザートも米粉シフォンケーキです。
GFラーメンは乾麺ですのでゆで時間が6分。1日の営業で500食提供がMAXとみているそうです。驚いたトピックスは、オープン3カ月後くらいをめどに、麺をより本当のラーメンに近づけた改良をする予定だということ。おいしいグルテンフリーラーメンの開発研究プロジェクトは、今回で完成ではなく、万博会期中も進行していくそうです。