2024年冷凍めん生産食数20億5299万食、前年比101.4%:業務用伸び、家庭用減少
(一社)日本冷凍めん協会(白潟昌彦会長)は3月26日、2024年(1月~12月)の冷凍めん年間生産食数調査結果を発表しました。それによると、同年の冷凍めん生産食数は、20億5299.9万食で(前年比101.4%)と伸長しました。3年連続伸長、20億食超です。「国民1人あたり年間20食食べている」(白潟会長、喫食者約1億人とみなして)という身近な食品、おいしくて選ばれる食品になりました。
生産食数の内訳は、業務用9億6463.4万食(前年比107.7%)、市販用10億8836.6万食(同96.5%)。品目はうどん、日本そば、中華めん、パスタ、焼きそば、その他に分かれています。業務用では、焼そばで微減でしたが、他の品目はいずれも伸長。市販用では、日本そばが減少、「その他」分類で大きく減少したため、全体でマイナスとなりました。
同食数調査は、日本国内で冷凍めんを製造している企業37社を対称に実施。34社から調査協力を得てその他3社については冷凍めん協会推定値を追加しています。
同調査では、2022年から年間工場出荷金額を調査していますが、2024年度は1323.1億円(前年比99.3%)。内訳は業務用363.7億円(同82.1%)、市販用959.4億円(同107.8%)でした。業務用は食数は伸びましたが、出荷額は低下、一方市販用は食数は減ったものの出荷額は伸びています。
うどんは、業務用、市販用共に前年の食数を上回っていて、11億7千700万食(103.5%)。冷凍めんの57%以上の構成比を占めます。コロナ禍中に需要が増大した2020年に次ぐ生産食数になりました。加工区分では、10億食レベルの「素材めん(玉うどん)」の食数が年々増加しています。
中華めんは、業務用、市販用との伸びていますが、特に業務用は過去最多2億2千100万食となりました。パスタも業務用、市販用ともに伸びています。特にパスタ素材めんは8千万食と過去最多食数になっています。
焼そばでは、市販用が過去最多食数に。加工区分では、「セットめん・調理めん」が年々伸びて過去最多の6千600万食となりました。