冷凍食品News

カルビーが冷凍食品本格参入 100億円事業へ! JAしれとこ斜里と協業し”持続可能な国内ばれいしょ調達”

カルビーのじゃがりこではなく、冷凍ポテトフライの「ポテりこ(サラダ)」と、原料になる同社オリジナル品種のじゃがいも「ぽろしり」です。

1月23日に都内で開かれた、カルビー×JAしれとこ斜里 協業発表記者会見で、いただきました。アンテナショップ「カルビー+(プラス)」ほか、一部の外食店で販売している、フライドポテトです。

カルビーグループは、しれとこ斜里と連携して、ばれいしょ調達を拡大し、国内スナック事業の安定化を図ります。さらに、斜里町内にJAしれとこ斜里が冷凍加工工場を建設して、運営をカルビーグループに委託します。加工施設建設にかかる投資規模は約200億円。2027年度中の操業開始を目指します。

斜里町は自然豊かで、「高い日照時間」と「冷涼で大きな寒暖差」というばれいしょ栽培に適した気候とのこと。温暖化が進む中で、ばれいしょの調達を拡大することは、食料安全保障の観点から急務とのこと。
国内ばれいしょ生産量の約19%(年間37.9万トン:2024年3月期)を使用するカルビーグループは、今回の提携により、年間約4万トンまで原料ばれいしょの調達が可能になります。JAしれとこ斜里は現在600㏊の圃場をさらに400㏊増やし、1000㏊にして4万トンの収穫を目指します。

それにより、カルビーグループは「ポテりこ」をはじめとする冷凍食品事業に本格参入します。

協業について記者発表をするカルビーの江原信社長です。

現在、グループ企業のカルビーポテトが販売している冷凍食品は、約10億円。これを新工場稼働後、100億円へ拡大していく計画です。


江原社長を中央に、㊨はJAしれとこ斜里の平田隆雄代表理事組合長、㊧は斜里町の山内浩彰町長です。

平田組合長は、「農家の所得向上、コストダウンメリットに貢献、地域雇用促進に」合理的な選択と語りあした。

山内町長は、「工場ができることは、ご縁以上の意味深いものがあると思う。自然と人との営みの連携として、内外に大いなるメッセージとなるでしょう」と語りました。

計画する冷凍加工場の規模は、敷地面積7.5㏊。加工場の他、ばれいしょ貯蔵設備も2棟建設します。冷凍食品事業においては「カルビーらしい製品」(庵原社長)を開発、供給していく方針です。

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