冷凍食品の未来を信じ夢を語った 市冷協初代会長・顧問 岡村智氏の「お別れの会」に約150人が集う
首都圏市販冷食連絡協議会の初代会長で顧問だった故岡村智氏(8月8日逝去、83差)を偲ぶ「お別れの会」が11月26日、都内・公益社雪谷会館でしめやかに執り行われました。
(写真㊧から)献花を行った出席者と言葉を交わす、お別れの会委員長・鎮目武志市冷協会長、喪主の妻藤子さん、長男真氏。
思い出の写真、愛用したゴルフ用品、市冷協活動をつたえる新聞記事などが展示されて岡村氏との思い出を語り合ったひととき。
氏が設立に尽力した市冷協の設立は1987年1月。その前年は、日本冷凍食品協会が10月18日を「冷凍食品の日」と定めて市場活性化事業に着手した年。市冷協は、地域で食品問屋が連携する団体の第1号であり、現場力を活かして、店頭キャンペーンを実施して、福島、新潟、大阪、福岡など各地での問屋連携や冷凍食品PR活動の手本にもなりました。
そして、振り返ると市冷協のみが今も活発な業界内交流と冷凍食品キャンペーンを継続しています。
市冷協35年史掲載のインタビューで岡村氏は「冷凍食品の役割はさらに大きくなる」と語っています。企業を退いて以降も顧問として長く事務局の活動を支えて、冷凍食品発展の夢を追いかけていました。
コロナ禍中、冷凍食品が注目を集め、大きく伸びていた2021年春の会合で、冷凍食品に携わり50年以上の岡村氏が、マーケットの盛り上がりについて語った言葉を最後に掲載し、氏の夢が今後も大きく広がることを祈りたいと思います。
「ここまできたかという思いと共に、在宅が多くなる中で、冷凍食品が世の中のためになっていると感じられ、嬉しく思っています。でもまだ普及の余地はあって十分ではない。社会のため、日本の食生活のため、冷凍食品の世界をどう広げるか、夢を見ていただきたい」