形が新しく機能もスゴくてエコフレンドリー!! 味の素冷凍食品の『おべんとPON』シリーズ
まるでお菓子のパッケージですが、冷凍食品。味の素冷凍食品が8月11日に全国発売したお弁当用冷凍食品の新シリーズ『おべんとPON』5品です。細長いパッケージ。からあげ、とんかつ、メンチカツ、つくね、とり天がそれぞれ5個(90g)入っています。トレイは使っていません。
つまり、同じ容量の中身でも包装でこんなに違ってくる、ということ。トレイは、レンジでチンするときに便利ですが、自然解凍商品をお弁当に入れる場合はトレイが無くても不便は感じませんし、プラごみが減ってウエルカムです。
むしろ、冷凍庫にシュッ!と入り、お箸も使わずポンッ!と盛り付け、使うたびにどんどん小さくなって、捨てる時は丸めてポイッと捨てられるので、なんとも嬉しいお弁当商品。
冷凍庫内で比較すると、同じ60個(12袋)を入れたら約2分の1のスペースになります。これなら、全5種類入れておきたくなるかも。
ご家庭で便利なだけではなく、包装が小さくなるということは、輸配送も効率が良くなります。写真は240袋の輸送時の違いを実際のスペースで比較したもので、約2分の1の体積になります。つまりエコフレンドリー。
スーパーで商品を並べる時にもメリット。トレイ付パッケージを並べる場合にかかる時間が30~40秒に対し、「おべんとPON」は化粧箱入り(12袋×2箱)なので、段ボールから出して、さっと15秒ほどで陳列できます。化粧箱を1つ(12個)置いてもショーケースの奥にスペースができるので、そこに残りが入るということ。
いろいろ考え抜いて、環境や物流に配慮した新スタイルなんですね。8月7日に開催されたメディア向け体験会で、納得した次第。
同時発売の新商品。「ギョーザ 標準30個入り」(660g)もトレイなし。
つまり、「ギョーザ」(トレイあり、12個入り:276g)と比較するとこうなります。
「ギョーザ」5袋で60個と、「ギョーザ標準30個入り」2袋で60個。分かりやすいです。もちろんトレイ5つ分のプラスチック使用量削減。外袋のプラスチック使用量も減りますね。
体験会なので、比較試食も。1個23gと22gの差は感じ取ることができませんが、新商品はニラ不使用なので、味ははっきり分かるくらいマイルドです。たくさん食べたい時、ギョーザを夕食のメインにする時に最適な味わいです。
12個入りを買った場合と30個入りを買った場合を比較すると、1人当たり1回に食べる量は、6個から8個に増える(1.3倍)そうです。ちなみに、家庭用フライパン(26㎝)にギョーザを12個並べるとすき間ができますが、15個並べるとちょうどよくなるとのこと。30個はちょうど2回で焼ける量なのでした。
この秋はリニューアル品も。「生姜好きのためのギョーザ」から「しょうがギョーザ」に名称も変更したリニューアル品は、従来よりしょうがの辛みを抑えています。強く残る後味(えぐみ、苦み)がマイルドになって、より幅広い方々に楽しんでいただける味わいに変わりました。
「黒胡椒にんにく餃子」もリニューアル。お肉と野菜の配合を見直して、よりジューシーな味わいに改良されました。また、かくし味にはちみつを配合することで、後に引くコクを感じさせるようにしたそうです。
味の素冷凍食品は、「店頭」「台所」「食卓」「地球(環境)」の4つの場面で生活者の実態を捉えて、それぞれの場面で商品力を高めることで、お客様の満足を実現する、という味の素グループ独自の考え方、「キッチンバリューチェーン」を基本に、商品開発を進めています。
体験会当日のフォトセッション。(㊧から)寺本博之社長、「おべんとPON」の説明を行った吉西由佳氏(マーケティング本部リテール事業部リテール製品戦略室第2グループ)、駒木根理花氏(同リテール戦略第1グループ)、事業部管掌の杉田博司執行役員。
開会挨拶した寺本社長は、家庭用冷凍ぎょうざ市場への参入企業が増え、価格改定の一方で一部価格訴求偏重の動きもあると指摘しながら「最も大事な商品である「ギョーザ」がコモディティ化してしまうことは大きな問題。もう一度味の素の「ギョーザ」の本質的価値を繰り返し議論してきました。おいしさは当然で、誰でも美味しく焼けて笑顔になれること。そのプロセスに大きな価値があります」と語りました。同社では、「焼き体験会」や両国駅幻の3番ホームでの「ギョーザステーション」など、その価値体験に集中した取り組みを進めてきました。それにより、値上げ以降落ちた販売量も回復してきたそうです。「トップブランドメーカーとして、製品を進化させながら、冷凍ぎょうざだからこその価値を訴えていきます」