キンレイ亀山工場、3月13日竣工予定 第1期は『お水がいらない』ラーメン生産ライン稼働へ
キンレイは、第3の工場としてかねてより建設を進めていた「亀山工場」が、3月13日に竣工予定と発表しました。今年第1期として稼働する生産ラインは、『お水がいらない』シリーズのラーメン類です。写真は、新商品発表会(2月6日)に併せて、建物が完成した新工場の写真を示して、進捗状況と今後の計画を発表した田嶋徹常務取締役生産本部長です。
三重県亀山市白木町に3万5千㎡余の土地を得て、2022年11月に着工して来月完成するのは、建物面積9千9百㎡余、延床面積1万5千㎡余です。東西商圏双方に出荷対応できるロジスティクスの優位性を活かしながら、将来的な拡大も見込んだ生産拠点です。
3月下旬に操業開始予定で、稼働するラインでは、同社の付加価値型商品、ストレートスープ・麺・具材:三層構造『お水がいらない』シリーズの中でも伸長著しいラーメン類を中心に生産します。
同建物での第2期ラインは、3-4年以内に稼働する計画、としました。
新工場では、「品質向上、商品力強化、そして自動化、自然冷媒採用、省エネを図る」(同常務)方針。包装・梱包の自動化、自動開袋はじめ省人化を図っていきます。「加えて重視するのは、地域貢献、地域に根ざした工場を目指します」とのこと。既に地元祭事に参加し、キンレイ商品の試食も実施したそうです。
キンレイの2023年度は総売上高158億円(前年比103.6%)、うち食品売上高156億円(同103.7%)。
現在、主力商品の『お水がいらない』シリーズは、年間3500万食を東西2工場(筑波工場、大阪工場)で生産していて、そのうちラーメン類は約2000万食。2工場では1日17時間稼働などキャパシティ一杯で対応しています。新工場稼働により、「約10億円の売上アップ効果。次年度は売上高160億円超、前年比6~7%増」(白潟昌彦社長)を見込みます。また白潟社長は、発表会で、2024年度が同社50周年の年であることから、社史編纂事業と共に、新工場での全社員参加の記念会も計画中としました。
写真左から、森江康行常務取締役営業本部長、商品企画チーム武知奈菜さん、白潟社長、田嶋常務。