ニチレイフーズ、主食とおかずセットなど『パーソナルユース商品』の生産強化~2024年度売上300億円目指す
「1人前規格の主食・主菜」、「片手で食べることができる軽食メニュー」~ニチレイフーズは、コロナ禍によって加速したこれらの『パーソナルユース商品』の生産工場に、50億円を投資をすると発表しました。
山形工場(山形県天童市北目3-3-35)には約40億円を投資して、主食とおかずをさまざまにセットできる新設計ラインの工場棟(機械棟を含み敷地面積約5800㎡)、冷凍冷蔵倉庫(敷地面積約2100㎡)を建設、2022年2月から稼働します。日産生産能力は約25トン。現在、レトルトのふかひれスープ・カレーを生産する既存工場は、山形第二工場となります。山形工場の稼働を機に県内の水力発電所で発電された電気に切り替え、使用電力のCO2排出量ゼロを実現する計画も注目できます。
「1食完結型個食商品」の冷凍食品は、家庭用商品だけでなく、人手不足の問題を抱える外食・給食・中食市場向けにも生産します。来春の新商品発表が楽しみですね。
長崎工場(長崎県大村市富の原1丁目1557−1)には、ワンハンドスナックラインを新設します。投資額は約10億円。ニチレイフーズの人気商品「今川焼」をはじめ、「片手で食べられるお好み焼」の需要増に対応する設備で、今川焼類の生産能力は、2020年度比130%に強化されます。
定番人気の「あずきあん」は前年比約115%、「カスタードクリーム」は同110%と売上が伸びています。
今年度夏季限定で発売したひんやり美味しい、「レモン香るクリームチーズ」
11月に発売した新商品「キャラメルマキアート」。
話題の「片手で食べられるお好み焼」。今後、甘味商品以外でのワンハンドスナック開発に弾みがつきそうです。
今回の合計50億円の設備投資により、ニチレイフーズでは「パーソナルユース商品」の2024年度売上高300億円を目指します。現在、ダイレクト販売しているコントロール食「気くばり御前」、「ウーディッシュ」などお弁当タイプの商品とワンハンドスナックで100億円強の売上高ですので、約3倍規模へ拡大する投資です。