2月開催の第4回食品冷凍技術懇談会は、「食材に応じた解凍と調理について」 次回は3月12日
食品冷凍学の権威、鈴木徹先生(東京海洋大学特任教授)が主宰する「食品冷凍技術懇談会」、2月10日開催の第4回テーマ
は「食材に応じた解凍と調理について」(主催:食品冷凍技術懇談会・テックデザイン、協力:冷凍食品エフエフプレス)でした。
食品産業界にとって、美味しいものを目指して作ることは当たり前です。でも、その食品が食卓に上るときに、そのまま美味しく提供できるかどうかについては、様々な要件が存在します。
冷凍食品の場合、「調理」だけでは不十分。「解凍と調理」を考えなくてはいけません。家庭の台所やプロの厨房だけではなく、食品工場では冷凍の原材料を使うことがあり、その解凍調理の仕方も製品の美味しさを左右する重要なポイントになります。今回の懇談会では、主に家庭用冷凍食品について、鈴木先生がレクチャー、参加者からの質問・意見交換を行いました。学術界からの参加、海外からの参加もあり、
今回もオンライン開催。鈴木先生は講義に乗ってくると身振り手振りが入ってきます。
目指すは「解凍調理時に食べごろベストに持っていく」こと。
「混合解凍調理の成功例」として先生が挙げたものは、
麺と具材を同時にレンジにかけても。混ぜ合わせることで熱々の麺が具を解凍を補って完成する冷凍パスタの事例。
キンレイの「二弾冷凍三層構造」。つゆが先に解凍されて、めんを茹ですぎないで解凍できます。
ニッスイの『レンジでつくる』シリーズ。凍ったままのソースをピーマンに乗せてレンジ加熱、まぜるとシャキシャキピーマンの青椒肉絲が出来上がります。
鈴木先生が行った電子レンジのマイクロ波加熱・実験結果も参加者の関心を呼びました。
次回、第5回食品冷凍技術懇談会・オンライン勉強会のテーマは、「あったら嬉しい冷凍食品シリーズ①~おいしい冷凍フライ製造の課題~」です。3月12日の開催です。