国産食材のおかずとごはんは「社会問題の解決策」！！：冷凍食品『旬すぐ』について、ファンデリー阿部社長にうかがいました
これは何か？！と驚くパッケージの冷凍食品。昨年夏に宅配サービスがスタートした、ファンデリー（東京都北区赤羽）の。『旬をすぐに』、略して『旬すぐ』です。うす緑色パッケージが、おかず、オレンジのパッケージが、ごはんです。
国産食材100％『旬をすぐに』2020年スタート
レンジでチンすると、
すぐ出来上がり。なんと、おかず398円、ごはん（たっぷり）198円（いずれも税込、送料別）です。
一通り試してみて（といっても『旬すぐ』商品は毎回作りきりなので二度と同じメニューはないのですが）、これはスゴイ！と実感できました。
食料自給率40％を切る日本で、国産食材100％、そして、メニューはその時々で作りきり、売り切り、均一価格、宅配のみ、そして、そのPRは社員によるSNS発信『旬チューバ―』という面白さ。
冷凍のメリットを生かしながら、国産食材のフードロス削減にも貢献していこうという新しい冷凍食品宅配システムなのです。
ファンデリーの本社を訪問、阿部公祐社長にお話をうかがいました。
まずは、元気はつらつ40代社長にびっくり、です。阿部社長が2000年9月に起業したときは27歳。栄養士のアドバスを受けながらヘルシー食やたんぱく質調整食を注文し宅配してもらうサービス『ミールタイム（mealtime）』を成功させて、2015年東証マザーズ上場を果たしました。
２０周年の年に、少子高齢化社会に向かう日本の社会問題解決に貢献する事業を、と考えたことが『旬すぐ』の発想だとか。食料自給率が低いわが国で、食材を無駄にしない、という課題にも挑戦する事業です。
会いたいなぁと思っていた『旬チューバー』谷本さん（コミュニケーショングループ課長）にもお目にかかりました。にっこりと記念写真。Youtubeで拝見している通り、ほんわかと明るい雰囲気。「貴重な体験。楽しくやってます」とのことでした。
旬チューバ―チャンネル
－『旬チューバ－』には驚きました。
阿部社長 新しいものは若い人から流行っていくものです。SNSの発信を通じて、ファンになっていただき、広まって話題になってくれば、シニアの方も気づいてくれます。スターバックスも最初は感度の高い若い方から火が付きましたね」
－なるほど。『旬すぐ』は単身の若い方に向いていると思いますが、シニアの方々にこそぴったり、という気もします。
阿部社長 そうですね。いずれシニア層のお客様が中心になってくるのではないかと予想しています。『旬チューバ―』は、夜8時頃からライブ配信していますが、ライブを見てお買い上げの方にはポイント還元アップの特典がありますので、ぜひ観て、買っていただきたい。
－国産食材100％をうたっていて、1食税込398円には驚きました。
阿部社長 かなり努力しています。「共栄会」組織を持っていて、原材料の仕入れは入札制です。つまりこれをこのくらい、こんな価格で買いたい、という当社の希望に対し、会員が入札して購買が決定するわけです。約２年準備して昨年７月のスタートとなりました。
－つまり、その時々の旬の食材を希望の価格で調達する。
阿部社長 例えば100の量の契約栽培をしている農家があったとすると、100ぴったりは作らないですよね。ある程度余るくらいの余裕をもって栽培します。つまり余裕の数に相当するものが残っていれば当社の共栄会に供給できるわけです。当社ではそんな旬の食材を使って家庭と同じように１から作る。そうすると、いわゆる家庭の味になるんです。調味料、香辛料なども家庭と同様のものを使います。もちろん、経験豊富な料理長がいますので専門料理は独特の調味料、香辛料を使いますが。
－冷凍食品にするからこそ、無駄なく商品化できるんですね。味も品質も良いですね。
阿部社長 ありがとうございます。食材はそれぞれ加熱温度・加熱時間を厳密に管理しています。また、マイナス70℃の『瞬間凍結』（大温度差凍結）で凍結しています。おかず、ごはん含めて1日9万食まで製造できる工場を整えました。
－しかし、いろいろ試してみると、本当に「一期一会」と標ぼうしている意味が分かります。ドーンと切り身とか、のどぐろ1尾とか驚きました。
阿部社長 いろいろな出会いを楽しんでいただければと思っています。まだまだ知名度はこれから。多くの方に実際に体験していただき、ファンになっていただきたいです。
旬すぐファクトリー Youtube
Twitter「旬すぐファクトリー」
『旬すぐ』を体験して、驚き、楽しんだのは、食べながらパッケージのQRコードを読み取ると、にんじんの生産者や漁場からの動画リポートが観られることでした。そうか、そんな努力でこの食材は、、、、としみじみと噛みしめて食べることができました。感謝の気持ちもふつふつとわいてきて、これは食育！？とも感じた次第です。
