2019年冷凍食品生産量:家庭用、業務用ともに伸び 冷凍野菜など加え1人当たり消費量0.5㎏アップ(冷食協)
2019年(1月~12月)の冷凍食品生産・消費統計(速報)が4月15日、一般社団法人日本冷凍食品協会から発表されました。国内生産量(会員企業364社・438工場集計)は、159万7,319トン(対前年比100.6%)、生産金額(工場出荷額)は7,131億円(同99.5%)。国内生産量は前年の微減から増加に転じましたが、一昨年の過去最高値160万トンには及ばず、史上2番目の数量でした。生産金額は8年連続の増加傾向からマイナスに転じました。
国内生産量を用途別に見ると、業務用、家庭用共に前年を上回りました。しかし、生産金額では業務用、家庭用共に前年を下回っています。
▲生産数量は業務用、家庭用共に伸長
品目別生産量を見ると、「うどん」が前年比111.1%と大きく伸び、生産量第1位品目になりました。2位に下降した「コロッケ」は前年比95.4%でした。「うどん」は5年ぶりの1位です。大きく順位が変わったのは、「カツ」が5位から8位に、「ラーメン」が8位から6位になっています。
冷食協では、国内生産量に冷凍野菜輸入量(財務省輸入通関統計)と調理冷凍食品輸入量(協会会員37社調査)を加えて「国内消費量」としていますが、2019年は、冷凍野菜輸入量が前年比103.6%で過去最高値。また調理冷凍食品輸入量も同104.0%となって合計295万トン余りの前年比102.0%と伸びました。冷凍食品消費量300万トン時代が見えてきました。国民1人当たりの年間消費量は、23.4㎏で前年より0.5㎏増えています。