宅配×冷凍食品がトレンド 新しいファン作り
「どこよりも安全で美味しい商品」を誇る冷凍食品宅配大手、シュガーレディグループの新年ミーティング(1月9日)で、今年の方針を語る佐藤健社長です。2018年のグループ活動方針は、「新しいファン作り、さらに!」と掲げました。2017年は、宅配販売員シュガーレディ主催のシュガーパーティ(無料試食会)の開催に対する支援制度を設け、味わってもらい、商品説明を聞いてもらい、新しいファン作りをするという活動に重点を置きましたが、今年はこれを継続して、さらに拡大していく方針です。「無料」、そうです、指定添加物を使用しないなど安全・安心を徹底して、独自の商品作りを行っているシュガーレディ。その商品を試食してみたい、という方々は、ホームパーティ形式ですべて無料で体験できるのです。
今回のトピックは、生活者の調査・分析をふまえて、シュガーレディユーザー層を「おふくろの味タイプ」として、潜在的な顧客を掘り起こしていく方針を示したことです。同タイプは全体の28%を占めるそうですが、もちろんその他タイプの方々にも魅力を感じてもらえるようなアプローチを考えていきます。
まずは、「オフィス・シュガーレディ」の拡大。職場の昼食や残業時の食事に、シュガーレディの冷凍食品をオフィスに置いておき、従業員が自由に買ってレンジでチンして食べる、というシステム。つまり、置き薬的な、今どきではオフィス・グリコ的新ビジネスです。会社が毎月一定額を福利厚生として拠出することで、従業員は、定価より安くシュガーレディの安全・安心冷凍食品を味わうことができます。現在都心で17社が契約していますが、社内でシュガーレディ商品を知った方々がファンになり、家庭でも購入するといった事例もあるそうです。これを4月からシュガーレディグループ全支店に拡大していきます。
オフィス・シュガーレディのシステム詳細
第2には、三菱地所のマンションとコラボし、新規入居者のパーティでシュガーレディ商品を試食紹介しながら、宅配システムを紹介するという取り組みです。既に昨年2回の取り組みで大きな手応えを得ています。宅配が当たり前のように浸透して市場拡大している中で、食品は冷凍食品が美味しく便利、と評価されています。さらに安全、美味しさを追求したシュガーレディの商品を広くアピールしていく手法として広げていく計画です。さらに、大手バレエ団とのスポンサー契約も予定しているそうです。文化・芸術を支援する社会貢献事業も兼ねて、バレエスクールに通う方々にシュガーレディ商品を知ってもらう施策です。
佐藤社長は、途中上着を脱いでしまうほどの熱弁。2017年の大きな成果として発表したのは、新プロジェクト「美しい国から」第1弾として取り組んだ、北海道・オホーツク開発商品の成功です。昨年4月から半年間でオホーツク由来の食材を使用した商品8品を発売して、6500万円の売上となり、オホーツクの環境保全のための寄付金、65万7千円をオホーツク総合振興局に寄付しました。そして、第2弾プロジェクトを当日発表。新年度はオホーツクプロジェクトを継続しながら、沖縄・石垣島プロジェクトを始動します。
オホーツクプロジェクトの開発商品の一例は、ジャガイモの希少品種サッシーを使用した「レンジで簡単 美幌のコロッケ」。日本国内の美しい環境から生まれる地域独特の美味しい食材を使った美味しい冷凍食品を開発して、各地で宅配販売する。その売上の一部が産地の環境保全に役立つ。冷凍食品ならではのプロジェクトですね。「美しい国」プロジェクトは、食品産業新聞主催の「食品産業技術功労賞」の『環境・CSR部門賞』を受賞しました。同功労賞は3年連続の受賞という栄誉です。【2015年健康薬膳セット、2016年シュガーミートが受賞】