デュアル調理の「本当に旨い担々麺」で3年連続日本食糧新聞社・優秀ヒット賞~ニチレイフーズ
ニチレイフーズの2024年発売新商品「本当に旨い担々麺」が日本食糧新聞社制定の「令和6年度食品ヒット大賞」(第48回)の優秀ヒット賞を受賞して、2月20日贈呈式が行われました。
これひとつで、汁あり担々麺も汁なし担々麺もできるという、画期的なデュアル調理で人気を博しています。
ニチレイフーズは、これで3年連続の優秀ヒット賞受賞です(令和4年度冷やし中華、令和5年度香ばし麺の五目あんかけ焼そば)。
このアワード、今回は3年ぶりに「大賞」が選出されたということで、贈呈式は大いに盛り上がりました。既にファンになった方も多いかと思います。「キリンビール 晴れ風」です。
贈呈式挨拶では、今野正義日本食糧新聞社代表取締役会長から「3年ぶりの大賞が誕生しました。どうか大きな賛辞を」と呼びかけ、挨拶の途中ながら満場の拍手が沸き起こったのでした。
なぜ3年ぶりの快挙なのかというと、「消費者嗜好の多様化に加えて、食料品の相次ぐ値上げによる節約志向が続き、大型ヒット商品が誕生しにくい環境」(選考委員長を務める亀井昭宏早稲田大学名誉教授)であること。全国のモニター企業(スーパー、問屋)65社中30社以上の推薦がなければ、大賞に選出するかどうかの対象にならないというルールがあるからです。
余談ですが、あれ?大ヒットして入手困難だった「ヤクルト1000」は?と思った方、不思議ですよね。実はこのアワードはその年の新商品が対象で、ヤクルト1000は令和3年度の優秀ヒット賞を受賞したため、次の年にブレイクしたのですが令和4年度はヒット大賞無し、となったのでした。
さて、本題に戻って、表彰式に臨んだのはニチレイフーズの松田大資執行役員食品総合研究所商品開発部長です。
汁ありも汁なしもできる冷凍めん。不思議ですね。もちろんそのままレンジで加熱する汁なしはかなり刺激的で、水を入れてレンジ加熱する汁ありは少しマイルド。興味深く見て、話を聞いていた方は、新井ゆたか消費者庁長官でした。
松田役員との2ショットに気軽に応じていただきました。
食品ヒット大賞贈呈式は、「食品界・経営者の集い」として、「新技術・食品開発賞」贈呈式と同時に開催され、政財界からも注目される年に1度のイベントです。祝辞登壇は山東昭子元参議院議長・同議員。石破茂内閣総理大臣、林芳正内閣官房長官の祝電も読み上げられました。
今回、チルド食品・フローズン食品部門の優秀ヒット賞受賞は、4品で、「本当に旨い担々麺」の他、井村屋「井村屋謹製たい焼き(つぶあん)」【既報】、相模屋食料「白子のようなビヨンドとうふ」(チルド)、日本ハム「シャウスライス」(チルド)が受賞しました。
どちらもおいしいです。
また、冷凍食品ではないですが、冷凍食品のパスタブランドナンバーワンの「オーマイプレミアム」ブラドが、乾麺パスタにも展開されて大ブレイクしている「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ 1.5㎜/1.8㎜」も優秀
ヒット賞を受賞しました。
日本食糧新聞社杉田尚代表取締役社長、亀井選考委員長、同社刊「月刊新製品トレンド」武藤麻実子編集長による会見も開かれました。
「第1回食品ヒット大賞は、大塚製薬・ポカリスウェットと明星食品・明星中華三昧でした。2品とも現在でも我々の食生活に欠かすことのできない商品として選ばれています」と新製品開発にチャレンジを続けるメーカーを讃える同賞の意義を語りました。
2025年のトレンドについて武藤編集長は、「今年も値上がり傾向は続きますが、逆手にとって価値をつけ、買いたいと思わせるような、おもしろく、手軽で、おいしいものの開発ベクトルが強くなるのではないかと考えます。エンタメ性の弱い健康訴求商品も、楽しいと思わせるような商品開発が進みそうです。エシカル(倫理的)も注目要素なのですが、まだ分母は低いかもしれません」などと解説しました。