亀山工場(第3の生産拠点)完成2024年は創業50周年! 「志高く」~キンレイ白潟社長
キンレイ2022秋冬新商品発表会で今年度方針を語る、白潟昌彦代表取締役社長(6月24日就任、前取締役副社長)です。「新たな成長へ、志を高く」。社長交代、更に今年11月には第3工場「亀山工場」の着工(2024年4月稼働予定)と、今年は新たな成長へと向かう年となります。新年度にあたり「行動指針」を刷新するなど全社一丸の体制です。
その新・行動指針で第1に掲げた項目は、『食を楽しむ』!です。専門店品質を目指す同社ならではの企業カラーですね。
発表会では冒頭に和田博行代表取締役副会長(前社長)が挨拶。冷凍めん黎明期当時の入社から43年、業界発展と共に歩んだ道を振り返りました。9年前の社長就任当時約80億円の売上から前期は倍の事業規模へ。「夢工場と言っていた新大阪工場もフル稼働。第3の夢工場建設も決まり次のステップに行く時。裏方に回り新体制を支えていく」と語りました。
続いて業績を発表した白潟社長です。前期2021年度(22年3月期)も好調、売上高167億4700万円(うち食品事業約165億円、前年比105.5%)、2022年度売上高予算は168億8200万円です。
前年度も独自の二段凍結三層構造の『お水がいらない』シリーズの売上拡大が進み、量販店ルートで前年比112.1%、コンビニルート、業務用向けはマイナスながら、生協ルートでは110.1%と強みを発揮しました。
グラフの通り業績急伸に伴って、筑波工場(1987年~)、大阪工場(旧工場から移転し2017年~)は生産能力MAXに稼働、前年度は生産アイテムを絞り込んでの販売活動を余儀なくされるほどでした。商品の安定供給とさらなる成長に向けて、かねてより第3工場の準備が進んでいますが、このほど「亀山工場」と名称も決まりました。同工場は三重県亀山市内の工業団地“亀山・関テクノヒルズ”に新設します。工場用地は3万5764㎡、総投資予定額は約60億円です。
白潟社長は、「1974年に創業し亀山工場が完成する2024年は50周年の年です。進化、成長を止めることなく、一歩前へ!と進んでいく」と意気込みを語りました。
恒例のフォトセッション。(左から)齊藤克敬商品本部長 白潟社長、和田副会長、田嶋徹常務取締役生産本部長。2022年秋冬は、看板商品「お水がいらない 鍋焼うどん」のブラッシュアップ、「同 味噌煮込みうどん」の専門店品質へのランクアップを行います。
田嶋常務は、亀山工場の生産計画を披露。第1期で1ライン稼働、3年後に第1期の2ライン目を稼働する予定です。また、以降は第2期の検討も視野に入っています。
齊藤本部長からは、「ストーリーのあるものづくり」、「専門店レベル以上の品質追求(料理を科学する)」、「原材料開発・技術開発」と、キンレイならではのものづくりへのこだわりが詰まった商品説明がありました。鍋焼うどんは、より専門店のあじわいへと進化します。「節の削り方であじわいが変わる」とのことで、出席記者には、味の比較ができる削り節セット(昆布もおまけ)が配布されました。
白潟昌彦(しらかた・まさひこ)社長は、1962年4月6日生まれ。1986年大蔵酒造㈱(現月桂冠㈱)入社、2012年4月製造本部技術部長、2014年5月㈱キンレイ出向(常務取締役生産本部長)、2020年4月同 常務取締役商品本部長、2021年6月㈱キンレイ入社 取締役副社長兼商品本部長、2022年4月取締役副社長、同6月代表取締役社長。